NVIDIAがAIモデル共有サイト「Hugging Face」を約2兆137億円で買収/GoogleがAIモデル「Gemini 3.8 Flash」を発表

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2026年09月06日 06:10  ITmedia PC USER

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 うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、8月30日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!


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●NVIDIAがAIモデル共有サイト「Hugging Face」を約2兆137億円で買収


 NVIDIAは9月3日、AIモデルの共有プラットフォームを運営するHugging Faceを買収することで合意したと発表した。買収額は129億3030万ドル(約2兆137億円)。


 Hugging Faceは、機械学習モデルやデータセットを公開/共有できるプラットフォームだ。NVIDIAによると、1800万人を超える開発者や研究者、クリエイターが利用しており、300万以上のモデル、50万のデータセット、100万のアプリケーションが公開されている。利用企業は20万社以上に上る。


 Hugging Faceは買収後も「AIエコシステム全体に開かれたプラットフォームであり続ける」としている。使用するモデルやフレームワーク、クラウドや推論サービス、コンピューティング基盤は開発者が選べるとし、Hugging Face上で開発/デプロイする際にNVIDIAのコンピューティング機能は必須ではないとしている。マルチクラウド、マルチアクセラレーターへの対応も続けるという。


 ジェンスン・フアン氏は、NVIDIAがHugging Faceに対するオープンモデルとデータの最大の貢献者だとして、これまでに500以上のモデルと250以上のオープンデータセットを公開してきたと説明している。


 買収の経緯については、Hugging Face CEOのクレマン・ドゥラング氏が次の段階を検討する中でNVIDIAに相談を持ちかけたとし、Hugging Faceのブランドはそのまま維持するとのことだ。


 なお、対価の支払い方法や買収の完了時期、規制当局の審査、買収後の経営体制については明らかにされていない。


●GoogleがAIモデル「Gemini 3.8 Flash」を発表


 Googleは9月2日、AIモデル「Gemini 3.8 Flash」と、サイバーセキュリティ向けの「Gemini 3.8 Flash Cyber」を発表した。


 3.8 Flashは汎用(はんよう)モデルで、Gemini API、Google AI Studio、Android Studio、Gemini Enterpriseから利用できる。


 Geminiアプリでは有料のGoogle AI Pro/Ultra契約者が対象で、Google検索のAIモードなどにも展開する。料金は100万トークンあたり入力0.75ドル、出力3.75ドル。ただしこれは2026年12月31日までの紹介価格で、2027年1月1日からは入力1.50ドル、出力7.50ドルになる。推論性能を測るHLE-Verifiedのスコアは54.9%とのことだ。


 もう一方の3.8 Flash Cyberは、脆弱(ぜいじゃく)性の検出と修正パッチの生成に的を絞ったモデルだ。提供は「Fairwind」プログラム経由に限られ、政府機関や重要インフラの事業者、ソフトウェアのメンテナーに優先的なアクセスを提供する。


 同社によると、パッチ生成を評価するCWE-BenchのPass@1は47.2%で、47.8%の最先端モデルに近い水準をより低コストで実現したという。20言語のコードベースを使った社内のベンチマークでは、成功率が70%を超えたとしている。


 自社での適用例としては、Chromeで商用モデルの2.6倍正確なパッチを生成できたこと、Google Cloudの脆弱性リサーチで通常は数カ月かかる重大な脆弱性の発見が2時間未満で済んだことを挙げた。


 なお、両モデルにはCBRN(化学/生物/放射線/核)やサイバー攻撃への悪用を防ぐ仕組みを組み込んでおり、制限を緩めた3.8 Flash Cyberは提供先を絞ったとのことだ。


●Metaがフロンティアモデルの最新版「Muse Spark 1.3」を発表


 Metaは9月2日、AIモデル「Muse Spark 1.3」を公開した。同日から開発ツールの「Muse Code」と「Meta Model API」で利用できる。ただし当初は以前からあるリーズニングモードのみで、最上位の「max reasoning」は追加の安全性テストを終えた後になるとのことだ。


 長時間にわたるエージェント作業に対応するMuse Spark 1.3は、1つの長いスレッドの中で複数の作業を並行して扱い、指示が曖昧なときは確認の質問をする。行き詰まったらユーザーに助けを求め、影響の大きい操作の前には確認を取るという。


 作業中に頻繁に進捗(しんちょく)を報告するか、バックグラウンドで静かに進めるかも、ユーザーの好みに合わせるとしている。自分に何ができて何ができないかの把握も改善し、処理が困難な際に学習させたと説明する。


 コーディングでは、前バージョンのMuse Spark 1.2と比べて不要なやりとりを減らし、冗長な出力を抑えたという。Metaのエンジニアによる比較では、ツールの呼び出しが約20%、トークンの消費が約25%少なくなったとのことだ。


 安全性の面では、敵対的な入力やプロンプトインジェクションへの耐性を高めた他、どの操作が取り消せないものかの判断を調整したとしている。


●Alibabaが最上位モデルの改良版「Qwen3.8-Max-0902」の提供を開始


 Alibaba Cloudは9月2日、同社の手掛ける大規模言語モデルの最上位モデル「Qwen3.8-Max」の更新版となる「Qwen3.8-Max-0902」を公開した。


 パラメーター数は2兆4000億、コンテキストウィンドウは100万トークンとなる。同社の公式Xによると、コーディングと「Cowork」を対象に追加の事後学習を実施し、複雑な企業向けの業務や科学研究、長期にわたるワークフローで性能を高めたという。


 モデルページの説明では、規模の大きなプロジェクトや長時間の自律的な開発に対応できるようになり、複数のツールを使い分けて一連の作業をやり切るエージェント用途も強化したとしている。


 画像の理解では、グラフの読み取りや文書の解析を改善したとのことだ。一方でコンテキストの長さや思考モード(thinking mode)、利用できるツール群は従来のまま据え置いた。


 料金は100万トークンあたり入力2ドル、出力6ドルだ。キャッシュが効いた入力は、明示的に指定した場合が0.17ドル、暗黙的な場合が0.25ドルになる。明示的にキャッシュを作る際は2.5ドルかかる。


 上限は最大入力が99万1000トークン、最大出力が13万1000トークン、思考モードでは最大入力が98万3000トークンになる。1分あたりの上限はトークンが100万、リクエストが1万5000回で、無料枠として100万トークンが用意されている。


●NVIDIAがMediaTekに35億ドルを投資 パートナーシップを強化


 NVIDIAとMediaTekは8月31日、両社の協業を広げると発表した。対象はAIインフラ、ローカルAIコンピューティング、車載の3分野だ。あわせて、NVIDIAがMediaTekの発行する転換社債に35億ドル(約5600億円)を投資したことも明らかにした。


 柱になるのは、MediaTekによるNVIDIAの「NVLink Fusion」プラットフォームの採用だ。独自のXPU(さまざまな種類のアクセラレーター)を開発したいハイパースケーラーやクラウド事業者、AIモデルの開発企業に対し、それをNVLinkで接続したラック規模のAI基盤に組み込むまでの、検証済みの手順を提供するという。


 NVLink Fusionは、XPUをNVLinkのファブリックにつなぐチップレット、XPUとCPUを結ぶNVLink-C2C、帯域と電力効率を高めるメモリ技術のNVHBMなどで構成する。


 カスタムのアクセラレーターは設計しただけでは動かず、実装や高速伝送、ラック規模のネットワークまで含めた検証が要る。その周辺を両社が引き受けることで、顧客は演算部分の差別化に集中できるという。


 ローカルAIでは、両社はDGX Sparkに載る「GB10 Grace Blackwell Superchip」で実績があり、今後は「RTX Spark」で次世代の個人向けPCにも広げる。車載では、MediaTekのDimensity AutoにNVIDIAの技術を組み込み、DRIVE AGXと組み合わせて使えるようにするとのことだ。


●Steamから約12TBものゲーム関連ファイルがインターネット上に流出


 Valveのゲーム配信プラットフォーム「Steam」から、2003年から2013年にかけての内部ビルドやゲームアセット、約12TB分が流出したとされている。発端はValve関連の情報を扱うXアカウント「Gabe Follower」が日本時間8月30日に投稿した内容で、その後Polygonなど複数の海外メディアが報じた。


 Gabe Followerは続く投稿で、ハッキングは介在しておらず、公開された状態のエンドポイントから取得できることを確認したとしている。Polygonも、SNS上の利用者の話として、Valveが以前使っていたストレージの仕組みが公開されたままになっていたと伝えている。


 対象がSteam全体に及ぶため、影響はValveだけにとどまらない。Polygonによると、Call of Duty、Resident Evil、Sonic the Hedgehog、Mirror's Edge、Batman: Arkham Asylum、Dragon Age: Origins、Sporeといったタイトルの初期ビルドや関連ファイルが見つかっているという。


 Valve作品では、時間の流れが遅くなる仕組みを備えたPortal 2のビルドや、製品版で削られたせりふ、Portalの世界観を舞台にした未発表作とみられる「F-Stop」、開発中止になったHalf-Life 2: Episode 3関連のデータなどが確認されたと報じられている。


 なお、Valveはこの件について説明していない。Polygonは同社が取材に応じていないとしている。現時点で、利用者の個人情報が含まれるという報道は見当たらない。



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  • AIネタは尽きる事無いなバブルだ。
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