写真【今日のにゃんこタイム〜○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.210】
愛猫が亡くなって4年ほど経つのに、何度も洗ったパジャマに猫のヒゲが刺さっていた――。ろしあんぶるーさん(@eozddz7nO9JIHDr)は、そんな不思議で感動的な体験をし、亡き愛猫メイちゃんへの想いを募らせました。
メイちゃんは、2021年に16歳でニャン生を全うした子。実は、奥さんとの出会いを導いてくれた存在でもありました。
◆先代猫の死がもたらした出会い
先代猫が亡くなって1ヶ月後の2006年1月、ろしあんぶるーさんは妹さんの知人が保護したメイちゃんを迎えました。
「猫がいない空間も含めて、先代猫が亡くなったことがつらかったんですよね。妹は、そんな私を気にかけ、メイを勧めてくれたのかもしれません」
メイちゃんは甘えん坊だけれど、猫らしい気まぐれさも持っている子でした。基本的には、ろしあんぶるーさんの自室で生活。タンスの上に置いた猫ハウスで眠ることを好みました。
「でも、仕事から帰ってくると必ず出てきてくれて、そばにいてくれました」
ふたりは、寝る時も一緒。メイちゃんはろしあんぶるーさんに腕枕されることが好きだったそう。ろしあんぶるーさんは腕の痺れを感じながらも、幸せな時間に癒されていました。
◆嘔吐のタイミングが個性的すぎた愛猫との暮らし
一緒に過ごす時間の中では、たくさんの驚きや笑顔を貰いました。例えば、メイちゃんは嘔吐のタイミングが独特。やたら、ろしあんぶるーさんの顔を舐める癖があり、その後に高確率で嘔吐していたそうです。
「だから、舐めさせたくなかったんですが、本人はどうしても舐めたいようで困りました(笑)」
また、ある夏の夜に手の甲を思いっきり噛まれたのも印象深い出来事です。その日、メイちゃんは網戸の前に来た野良猫に大興奮。金網製の網戸を閉めようとしたろしあんぶるーさんは負傷しました。
患部は腫れ、完治までには1ヶ月以上かかったそう。しかし、ろしあんぶるーさんは患部を見て、「この部屋と自分を守ろうとしてくれたのかな」と、少し胸が熱くなったそうです。
「実は妻との出会いにも、メイちゃんが関係しています。ネットの趣味サイトで出会ったんですが、プロフィール写真に猫と写っている人なんて自分だけだったそうで(笑)メイちゃんが導いてくれたのかもと感謝しています」
◆愛猫ファーストな暮らしで腎臓病と闘った日々
年を重ねたメイちゃんは腎臓病に。ろしあんぶるーさんは動物病院へ行ってから出勤するなど、愛猫ファーストな生活を送るようになりました。
「早退して病院へ連れて行ったり、帰宅が遅くなりそうな時は一度帰って、ご飯と薬をあげたりしていました。理解をしてくれた会社には、本当に感謝しています」
しかし、病気は進行。メイちゃんはだんだん弱っていき、2021年6月、ろしあんぶるーさんが仕事中に天国へ旅立ちました。棺には「今までありがとう。ゆっくり休んでね」と、これまでの感謝を込めた手紙を入れたと言います。
「家にいた妻が、すぐ連絡をくれました。当日中にペット霊園へ行き、私、妻、母、妹の4人でお別れをしました。自分なりにやれることはやったつもりでしたが、涙は止まりませんでした」
「私は猫に救われてきました。父が亡くなってつらい時も、仕事を頑張れたのも、妻と出会えたのも、全てメイちゃんのおかげ。いつまでも下を向いているわけにはいかないとは思っても、簡単に気持ちは切り替えられなくて…」
そこで、ろしあんぶるーさんは毎週のようにペット霊園へ。お墓参りをしたり、ペット霊園にいる看板猫と交流したりして心の痛みを和らげてきました。
今回の不思議な出来事を経験した後も、メイちゃんが大好きだったおやつを持ってペット霊園へ。会いに来てくれたのかな、何かメッセージがあったのかなと思い、墓前に手を合わせました。
いまもずっと、そばにいるよ――。もしかしたら、メイちゃんはそんな愛を伝えたくて奇跡のような出来事を起こしたのかもしれません。
<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291