
Appleが9月9日(米国太平洋標準時)に開催するとみられるイベントで、iPhone 18 Proシリーズと合わせて、同社初の折りたたみiPhoneが発表されるとうわさされています。「iPhone Ultra」、あるいは「iPhone Fold」と呼ばれている端末です。
発表前ではあるものの、サードパーティー製のケースやダミーモデルの画像が既に出回っており、形状についてはかなり具体的な情報が出てきました。この記事では、形状、価格、発売時期、スペックなどを整理してみます。
なお、以下の内容はいずれも報道機関やアナリスト、リーカーによる情報です。Appleは公式には何も発表していません。実際の製品とは異なる可能性がある点はご了承ください。
●ダミーとケースのリークで見えてきた形
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まずは外観から見ていきます。
リーカーのSonny Dickson氏は2026年4月、iPhone 18 Pro/Pro Maxと合わせて、折りたたみiPhoneのダミーモデルを公開しました。6月7日には、より完成度の高いダミーの詳細画像を公開しています。
公開された画像から分かるのは、横に開くブック型で、開いた状態の比率が4:3という点です。縦よりも横が長い、パスポートのような形になります。開いた状態の厚さは約4.5mmとされ、フレームにはチタンが使われるとの情報です。
アウトカメラは2眼で、カメラプレートの形状はiPhone Airに近いとされています。カバーディスプレイは縁までいっぱいに広がり、端がわずかにカーブしているとのことです。本体色については、白のみになる可能性が指摘されています。
一方で、MagSafeの搭載についてははっきりしていません。薄型化のために本体側の磁石を省いた可能性も指摘されていますが、流出しているサードパーティー製とみられるケースにはMagSafeの磁石が入っていました。どちらが正しいのかは分かっていません。
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●開くと7.8型の4:3でマンガや書類向き
開いた状態は約7.8型で、iPad mini(8.3型)よりわずかに小さいサイズです。閉じた状態は約5.5型とされ、閉じたままでも通常のスマートフォンとして使えます。
4:3というのはA5判の雑誌に近い縦横比で、マンガや雑誌、PDFの表示には向きそうです。書類を開いて内容を確認するような使い方とも相性が良さそうに思えます。
一方、動画では話が変わります。一般的な16:9の動画を4:3の画面で再生すると、上下に帯が出ます。画面が大きくなった分だけ見やすくはなりますが、比率そのものが動画向きというわけではありません。折りたたみだから何でも快適になる、という話ではなさそうです。
●スペックのうわさ
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現時点で出ている主なスペックのうわさは、以下の通りです。
バッテリーについては、7月にWeiboのリーカーDigital Chat Station氏が、Appleのバッテリー供給元が登録した2つのセルを伝えています。折りたたみ機は左右のパネルに分けてセルを積むため、2つに分かれているのは自然な構成です。なお、最低定格と公称値は異なるため、公称はこれより大きくなる可能性があります。開発段階では5000mAh台後半という情報も出ていました。
生体認証については、電源ボタンにTouch IDが搭載されるという予想が有力です。ただし、代わりにFace IDが非搭載になるとみられています。カバーディスプレイと内側のディスプレイ、両方にFace IDを乗せるよりもTouch IDにした方が合理的という判断なのかもしれませんが、最近のFace IDに慣れたユーザーにとっては使い勝手が大きく変わりそうです。
アウトカメラはメインと超広角の2眼で、望遠レンズは載らない見込みです。この他、アクションボタンは省かれ、音量ボタンは上端に移り、内側ディスプレイのインカメラは左上に置かれるとされています。
比較対象のGalaxy Z Fold8は、開いて4.5mm、閉じて9.7mm、重さ約201gです。折りたたみiPhoneでうわさされている数値は、ほぼ同等の水準にあることになります。
●気になる発売時期と「買えるのか」問題
発売時期については、見方が分かれています。
Ming-Chi Kuo氏は、折りたたみiPhoneがiPhone 18 Proと同じ日に発表されるものの、発売はProより後になる可能性が高いと述べています。9月に発表して10月か11月に発売、という報道もあります。一方で、量産は既に始まっており、遅延はないとの報道も出ています。
また、半導体アナリストのTim Culpan氏によると、AppleはDRAMを十分に確保できておらず、TSMCには10億ドル相当のプロセッサがメモリ待ちの状態で滞留しているとのことです。A20 Proチップ(仮)は、ウエハーの段階でプロセッサとDRAMを統合するパッケージング技術を使うため、DRAMが手元にないと組み立てが進みません。
DRAM不足自体は数カ月続いており、Mac StudioやMac mini、MacBook Airの納期にも影響が出ています。メモリメーカーが、より利益率の高いAIデータセンター向けを優先しているためです。
MacRumorsによると、Appleと組み立て業者は初期の需要には対応できるとみているものの、店頭在庫は早く売り切れ、納期が延びる可能性があるとのことです。折りたたみiPhoneは設計が複雑で製造上の課題も指摘されており、3機種の中で最も供給が限られる可能性があります。
2025年もiPhone AirとiPhone 17 Pro/Pro Maxは予約期間中に売り切れ、出荷が10月にずれ込みました。2026年はDRAM不足による「供給量の制限」に加え、秋の無印モデル不在によって「需要がPro/Foldへ集中する」という二重の要因が重なるため、例年以上に激しい争奪戦が予想されます。発売直後に確実に手に入れたいのであれば、予約開始と同時に動くことになりそうです。
●価格は30万円台後半から40万円台か
価格の予測にはかなり幅があります。
2025年7月の時点では、スイスの金融大手UBSが1800〜2000ドルという見積もりを出していました。Appleのコスト管理を踏まえれば下限側もあり得る、という内容です。当時の比較対象は、1999.99ドルだったGalaxy Z Fold 7でした。
2026年に入ると、256GBモデルが1999ドル(約31万円)からという報道が出ます。4月にはBloombergのMark Gurman氏が、2000ドルは超えるとの見方を伝えました。そして直近では、Ming-Chi Kuo氏が2299〜2499ドル、Fubon Researchが2400ドル、IDCは平均販売価格を2500ドル(約39万円)前後と見ています。
時間がたつにつれて予測金額が上がってきていますが、背景にあるのは、AIデータセンター向けの需要によるメモリ価格の高騰です。同じ理由でiPhone 18 Pro/Pro Maxも値上げされるとみられており、折りたたみiPhoneに限った事情ではありません。
そんな価格の1つの目安となりそうなのが、8月7日に国内発売された「Galaxy Z Fold 8」です。折りたたみiPhoneのうわさと同じく内側が4:3の横広な画面で、米国価格は256GB版が1899.99ドル、国内では26万9880円(税込み)となっています。
対する折りたたみiPhoneは、同じ横広の形状で2299〜2499ドルという予測です。Galaxy Z Fold8より400〜600ドル高い水準になります。
iPhone 17 Pro Maxは米国で1199ドル、国内で21万4800円(税込み)。この比率を当てると、1999ドルで約35万8000円、2299ドルで約41万2000円、2499ドルで約44万8000円という計算になります。単純な換算にすぎませんし、為替により変わりそうですが、折りたたみiPhoneの価格が30万円台後半から40万円台になりそうということは、頭に入れておいた方がよさそうです。
●まとめ:早めに入手したければ迷っている暇はなし?
折りたたみiPhoneは横に開くブック型で、開くと約7.8型の4:3、閉じると約5.5型。厚さは開いた状態で約4.5mmとされています。
一般的なスマートフォンよりも横に広い形状なので、向き不向きははっきりしそうです。マンガや雑誌、書類を大きく表示したい人には合いそうな一方、動画が中心なら4:3という比率は必ずしも有利ではありません。
折りたたみという形が自分の使い方に合うかどうかは、店頭で実機に触れてから判断しても遅くないでしょう。既に他社が世代を重ねている分野なので、初のモデルだから避けるべきというわけでもありません。ただし、初期ロットの台数が少なくなるとの予想もあり、早めに入手したいのであれば、あまり迷っている時間はないかもしれません。
いずれにしろ、ここまでの内容は全て発表前のうわさです。確定するのは9月9日(日本時間では10日)のイベントを待ってからになります。
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