「空飛ぶジンバルカメラ」日本上陸 手持ち撮影+ドローンに装着して空中撮影もできる“合体メカ”だった

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2026年09月08日 18:31  ITmedia NEWS

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四角いボディのVERSAポケット。ボディが四角いのはフライトキットときっちり合体するためだ

 超ユニークで、なおかつ実用度がけっこう高そうな合体メカ、「空飛ぶジンバルカメラ」がいよいよ日本上陸である。


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 2024年に「空飛ぶカメラ」ことカメラ搭載のミニドローン「HOVERAir X1」を発売した中国ZERO ZERO ROBOTICSが、満を持して投入する「HOVERAir VERSA」である。


 今回、発表に合わせて来日した創業者兼CEOのMQ Wang氏は、HOVERAir VERSAのことを「ドローン」ではなく「空飛ぶカメラ(Flying Camera)」だと強調していた。自在に飛ばすこともより、通常のカメラでは不可能な自由なアングルで撮ることを重視してラインアップを用意したからだ。


 思えば、24年のHOVERAir X1 smartは正にそういう製品だった。日本では100g以上の無人飛行機(ドローンもそうだ)は国交省に機体登録をしなければいけないのだが、それが不要になるよう99gに抑え、誰でも空中からの撮影を気軽に楽しめる製品にした。


 そして、今回登場したのが、ローターを4つ持つ“フライトキット”をガシッと装着することで、空飛ぶカメラに変身するジンバルカメラ、HOVERAir VERSAなのだ。


 これが面白い。


 見方によっては、カメラドローンから飛行ユニットを分離可能にして液晶モニターを装着した製品(もともとカメラドローンのカメラはジンバル付き)にも見えるし、ジンバルカメラのオプションに空を飛ぶためのキットを用意した製品にもみえる。


 MQ Wang氏は「ドローンとポケットカメラ(ジンバルカメラをポケットカメラと呼んでいた)の合体は以前からずっとやりたかった」という。確かにカメラドローンとジンバルカメラの技術は非常に相性がよく、両者を分離・合体できても無理は感じない。


 VERSA本体は3軸の極めてオーソドックスなジンバルカメラで、17.5段のダイナミックレンジを持つという1/1.3型センサーを搭載。動画は4K/60fpsでオープンゲート記録にも対応する。オープンゲート記録対応はうれしい。


 背面に1.64型の回転式ディスプレイを搭載し、ディスプレイを回転させるとすぐオンになる。このあたりは典型的なジンバルカメラだ。


 そしてこのカメラをフライトキットに合体させると、ドローン化し「空飛ぶカメラ」に変身する。


 フライトキットは67gの軽量で、普段は折り畳まれている。これを開き、VERSAをマグネットとラッチでカチッと装着(MagLatchシステム)すれば両者が一体化し、空飛ぶカメラに変身するのだ。


 試してみたが、マグネットで正しい位置にかちっとハマり、さらにラッチで固定するので、脱着は驚くほど簡単なのにしっかりしている。


 ドローン時の操作は同社の「HOVERAir X1」と基本的に同じようだ。複数の飛行モード(ホバリングや追従など)がプリセットされており、それをを選んでボタンを押すと手のひらから自動的に離陸し、設定した時間飛行したら手のひらに着陸する(もちろんマニュアル飛行もできる)。


 飛んでいるときは動画を撮ってもいいし、静止画を撮ってもいい。


 VERSAでがあらたに4nmプロセスのAIチップを搭載し、AIフレーミングやAI自動編集、空間の3Dデータを構築する機能も搭載されている。


 これは「空を飛ぶこともできるジンバルカメラ」か「カメラ部を切り離して単体でも使えるカメラドローンか」……どっちとも取れるユニークな存在だ。


 VERSAなら、普段は単体でジンバルカメラとして歩きながら録ったり自撮りしたりしつつ、バッグの片隅にフライトキットを忍ばせておき、空中から撮りたいときに空飛ぶカメラに変身させられるという、1台で2つの用途に使える「2 in 1」な製品だ。


 わたしはHOVERAir X1 Smartを使っているが、小さい割に画質はかなりよく、今回のVERSAはセンサーサイズも大きく4K動画に対応しているのでさらにイケそうだ。


●2つの注意点


 ただ、注意すべきは2点。


 フライトキットを装着したHOVERAir VERSAは約230g。日本では100g以上の無人飛行機は国交省への機体登録が必要になる。


 もう1つは許可なしでドローンを飛ばせる場所や条件はかなり厳格に決められていること。一見、大丈夫そうな場所でも自治体の条例で禁止されていることはままある。航空法や小型無人機等飛行禁止法、自治体の条例などを把握する必要があるので、あらかじめ調べておくか、許可をとっておく必要がある。


 屋外で飛ばしたいときに悩ましいのはそこだ。


 なお、製品はまず9月29日からクラウドファンディングサイトの「Makuake」で先行販売される。


 カメラ本体とフライトキット、三脚など基本的な機材がそろった「VERSAスターターセット」が13万9800円(数量限定価格で12万7900円)、フィルターやマウント、プロテクター、キャリーバッグなどがセットになった「VERSAオールインワンセット」が17万7800円(数量限定価格で16万2600円)。


 いずれ、ジンバルカメラ部分だけを購入し、あとで欲しくなったらフライトキットを購入して合体させて飛ばす……ことができるようになったら、面白いかも。



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