
連日雨が降り続いています。8日夜は名古屋の中心部で道路が冠水し、関東でも9日夜にかけてまた大雨となる恐れもあり、油断できない状況が続きそうです。(9日午後5時頃の放送より)
【警報級の大雨に?】9日夜以降の雨と雲の予想シミュレーション【1時間ごとに見る】
なぜ都市型水害に?10分で冠水も 都市部ゆえの課題井上貴博キャスター:
愛知・名古屋市では水が階段を滝のように流れていたり、マンホールから水が勢いよく噴き出していたり、また線路が冠水したりする様子が撮影されました。
都市部ではなぜこうした現象が起きてしまうのか、「都市型水害」に詳しい東京大学の池内幸司名誉教授によると、以下のような点があげられるということです。
▼舗装・建物がアスファルトやコンクリート
→降った雨が染みこまず、一気に下水道に集まる
▼排水能力(目標) 名古屋市 1時間に63ミリ
→1時間に100ミリを超えると排水が追いつかず、10分で冠水も
番組で調べたところ、都市部の1時間の排水能力(目標)は、▼東京75ミリ、▼大阪60ミリ、▼札幌35ミリなどと設定されていました。
最近は1時間100ミリという雨が頻発していますが、そうした雨量に耐えられる構造物を作るのかどうか。費用面も含めて難しい課題です。
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「The HEAD LINE」編集長 石田健さん:
今の都市のあり方はおそらく50年ほど前、高度経済成長期とともに考えられ、徐々にアップデートされてきたものでしょう。
ここ10年、20年では新たに、「スポンジ都市」という土地自体が水を吸収・排水したり、都市の中に森林をつくったりすることで共存していく方法が目指されていて、アメリカや中国などでは少しずつ実装も進んでいます。
しかし、10年前に考えられていた想定をまさに今、超えてしまっていて「スポンジ都市」の考え方自体もアップデートが必要なのではないかという議論にまで至っています。
つまり実装まで10年、20年かかるインフラで対応するのは難しいと思います。気候変動をどう止めるかではなく、どう適応し、緩和していくかという考え方を都市にも浸透させていくフェーズに来ていると思います。
出水麻衣キャスター:
気象業界の中で、今後は1時間に100ミリを超える雨が当たり前になっていくような雰囲気はあるのでしょうか。
坂口愛美 気象予報士:
先週の「異常気象分析検討会」でも話題になりました。
今までと同じような雨の状況でも地球温暖化などの影響で、今までの雨量よりも最低10%ぐらいは多く降るのが普通になってきています。
さらにそれを上回るようなことも多くなってきていますので、やはり考え方を変える必要があると思います。
井上貴博キャスター:
9日以降の雨の予想はどうなっていきますか?
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坂口愛美 気象予報士:
9日午後5時時点、東海地方にかかっている雨雲は、台風24号から変わった低気圧による本体の雨雲です。
この雨雲が次第に東へと移動していくため、9日夜にかけて東海・関東で大雨となるおそれがあります。
関東地方は9日夜遅くから10日明け方にかけてが雨のピークとなりますが、東京都心では午後10時30分ごろから活発な雨雲がかかってきてもおかしくない状況です。
【予想雨量】(10日夕方にかけて多い所)
▼関東甲信100ミリ
▼東海100ミリ
東海地方は線状降水帯が発生するおそれもあり、線状降水帯が発生すればさらに雨量が増える可能性もあります。
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<プロフィール>
石田 健さん
ニュース解説メディア「The HEADLINE」編集長
著書に「なぜ、それは不適切なのか」など
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