99年の朝日チャレンジCはツルマルツヨシが制した(99年9月撮影、ユーザー提供:tuidghiuhjRhyurさん) ツルマルツヨシが8月2日、繋養先の宮崎県・吉野牧場で31年の生涯に幕を閉じた。スペシャルウィークやテイエムオペラオーとしのぎを削り、GI戦線を盛り上げたシンボリルドルフ産駒。今回は重賞初制覇となった99年の朝日チャレンジCを振り返る。
ツルマルツヨシは父シンボリルドルフ、母スィートシエロ、母の父Conquistador Cieloの血統。3歳春に経験馬相手のデビュー戦を勝つと、500万下を2戦でクリア。約7カ月ぶりとなった900万下も快勝すると、格上挑戦した北九州記念でも3着に健闘。朝日チャレンジCで再び重賞に挑んだ。
単勝10倍以内に5頭がひしめく混戦の中、ツルマルツヨシは7.0倍の5番人気に支持された。道中は中団馬群で追走。4コーナーで外に持ち出すと、進路が開いたところから一気に加速した。1頭、また1頭と前をかわし、内から抜け出した1番人気のメイショウオウドウも一瞬で捕らえて先頭へ。そのまま後続との差を広げ、1馬身半差の完勝。遅れてきた素質馬が重賞初制覇を果たしたのだ。
この勝利で勢いに乗ったツルマルツヨシは、続く京都大賞典でメジロブライト、テイエムオペラオー、スペシャルウィークらを下し、重賞連勝を決める。その後は勝利から遠ざかったものの、天皇賞(秋)や有馬記念で強豪としのぎを削った。翌00年の有馬記念では左前脚の繋靭帯を断裂して競走中止となり、現役を引退。引退後は京都競馬場の誘導馬として活躍し、17年からは吉野牧場で余生を過ごしていた。
僅か11戦の現役生活だったが、その中で強烈な輝きを放ったツルマルツヨシ。ターフを去って早くも四半世紀が過ぎたが、その雄姿はファンの記憶に残り続けることだろう。