10日前場の香港マーケットは、主要95銘柄で構成されるハンセン指数が前日比325.44ポイント(1.29%)安の24949.52ポイント、本土企業株で構成される中国企業指数(旧H株指数)が101.83ポイント(1.22%)安の8267.22ポイントと4日続落した。売買代金は1058億5770万香港ドルとなっている(9日前場は1073億1620万香港ドル)。
前日までの軟調地合いを継ぐ流れ。中東情勢の緊迫化が長期化するとの見方が広がり、原油相場の上昇も続くと危惧されている。米イランの攻撃応酬が続くなか、国際指標の北海ブレントは9日、節目の100米ドル/バレルを突破し、7月以来の高値を付けた。米国指標のWTI原油先物は前日比3.2%高の96.05米ドル/バレルと7連騰し、一時96.82米ドルと6月上旬以来の高値を付けている。原油高が経済活動を冷やすと懸念された。
米中の指標発表も気がかり。米国では週末にかけ、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策の方向性を決めるうえで重要視するインフレ指標が発表される。10日に8月の米卸売物価指数(PPI)、11日に同月の米消費者物価指数(CPI)だ。中国では来週15日、8月の月次経済統計がまとめて公表される。内容を見極めたいとするスタンスも重しとなった。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、ディーゼルエンジン大手のイ柴動力(2338/HK)が7.0%安、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が3.8%安、Eコマースを中核とする中国IT大手の阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が3.6%安と下げが目立った。
セクター別では、医薬が安い。石薬のほか、康希諾生物(6185/HK)が6.0%、中国神威薬業集団(2877/HK)が4.9%、上海復星医薬集団(2196/HK)が4.8%ずつ下落した。
大規模言語モデル(LLM)など人工知能(AI)技術の銘柄群も急落。雲知声智能科技(9678/HK)が8.7%安、北京智譜華章科技(2513/HK)が7.9%安、ミニマックス・グループ(MiniMax:100/HK)が6.7%安、北京深演智能科技(2723/HK)が4.8%安と値を下げた。
海上輸送やエアラインの運輸セクターもさえない。太平洋航運集団(2343/HK)が3.8%安、東方海外(316/HK)が3.0%安、中遠海運HD(1919/HK)が2.1%安、中国南方航空(1055/HK)が3.1%安、中国東方航空(670/HK)が2.7%安、中国国際航空(753/HK)が2.4%安で前場取引を終えた。
半面、半導体セクターの一角は高い。キン捷電子科技(江蘇)(6675/HK)が4.7%、合肥晶合集成電路(2249/HK)が4.2%、深セン市江波龍電子(9976/HK)が3.0%、華虹宏力半導体(1347/HK)が2.0%ずつ上昇した。
本土マーケットは4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は前日比0.35%安の3937.78ポイントで前場取引を終了した。医薬が安い。自動車、消費、メディア・娯楽、資源・素材、ハイテク、運輸、不動産なども売られた。半面、銀行・証券は高い。軍需産業、公益も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)