OpenAI、金融機関向け「ChatGPT for Financial Services」 金融データ搭載し「GPT-6 Astra」で分析

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2026年09月11日 10:21  ITmedia NEWS

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内蔵データと接続済みソースを選んで分析できる(画像:OpenAI)

 米OpenAIは9月10日(現地時間)、金融機関向けの新製品「ChatGPT for Financial Services」を発表した。同社の企業向け「ChatGPT Work」を金融業務向けに調整したもので、プレミアム金融データを標準で内蔵し、最新モデル「GPT-6 Astra」の推論能力と組み合わせて、調査・財務モデリング・顧客向け資料の作成を支援する。


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 開発は米Morgan Stanleyと米Evercoreをデザインパートナーとして進めており、両社との協業を通じて投資銀行業務とエクイティリサーチを最初の対象領域に定めたという。今後、パートナーとの取り組みを踏まえて他の金融分野にも広げる方針だ。


 データ面では、米Daloopa、米PitchBook、英LSEG Newsなどのデータセットを製品に組み込む。決算説明会のトランスクリプトや財務諸表、企業のファンダメンタルズ、非上場企業の情報などをカバーし、個別に契約を結んだりコネクタを設定したりせずに利用できる。データはOpenAIのインフラ上でインデックス化・ホスティングされており、数値や記述の根拠となる表や本文までさかのぼって確認できる詳細な出典表示に対応する。


 既存契約のデータについては、S&P Capital IQやMoody'sなどと連携し、ChatGPTのサインイン情報でユーザーを識別して自社で契約済みのデータへ自動的にアクセスできる仕組みを整備中だ。MCPコネクタも、S&P GlobalやFactSetなど利用頻度の高いものを中心に信頼性を最適化した。コネクタは、Datasite、Box、Preqin、Intappなど50種類以上をそろえる。


 管理者向けの機能として、米MicrosoftのExcel、Word、PowerPointのテンプレートを専用の管理画面から社内に配布できる。自社の書式やスタイルガイドを設定しておけば、分析結果をバリュエーションモデルやリサーチノート、ピッチブックの形に整えられるとしている。


 セキュリティとガバナンスはChatGPT Enterpriseの機能を基盤とし、SAML SSO、SCIMによるプロビジョニング、ロールベースのアクセス制御に対応する。企業データはデフォルトではモデルの学習に使われず、保存時と転送時に暗号化される。管理者はワークスペースのデータ保持期間を設定でき、コンプライアンス部門はOpenAI Compliance Platform経由でログを監査ワークフローに書き出せる。複数のワークスペースを作成して情報障壁を設けることも可能だ。


 なお、GPT-6 Astraは米財務省の統計資料から情報を探して分析する能力を測るベンチマーク「OfficeQA Pro」で69.9%を記録し、「GPT-5.6 Sol」の60.2%を上回ったとしている。


 ChatGPT for Financial Servicesは、対象となる金融機関向けに提供する。価格は非公開で、利用を希望する企業はOpenAIに問い合わせる必要がある。



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