中部電力浜岡原発=静岡県御前崎市 中部電力が14日に公表した調査委員会の報告書では、浜岡原発の地震想定のデータ不正を巡る社内風土の問題も明らかになった。「不正は残念」「襟を正して再稼働を」。同原発がある静岡県御前崎市の住民からはさまざまな声が出た。
同市の会社員今村喜代志さん(77)は不正について「残念だ。もし原発を廃炉にするなら早くしてほしい」と求めた。会社経営の男性(50)は「原発は生まれた時からあり、あって当たり前。どうせあるなら動かしてほしい」と注文。主婦山本昭代さん(75)は「信頼していただけに残念。もう一度襟を正し、再稼働に向けて頑張ってもらいたい」と力を込めた。
浜岡原発3〜5号機の運転差し止めなどを求めている訴訟で、原告側の青山雅幸弁護士は「(原発の)具体的な危険性が分かっているのに、このような不正をしたことは非常に悪質だ」と批判。訴訟は3月19日に結審したが、報告書公表を受け、静岡地裁に行っている弁論再開を改めて申し立てると話した。中部電は14日、浜岡原発3、4号機の再稼働に向けた審査申請を取り下げると発表したが、青山氏は「原告として即座の廃炉を求める」と語った。