
半導体分野で世界有数の生産国である韓国で今、国を挙げた新たな人材戦略が始まっています。目指すのは、「10代の半導体戦士」と呼ばれる専門人材の育成です。
先月末、ソウル近郊で開かれた専門高校の合同説明会。生徒たちの目的は「龍仁半導体高校」。来年3月に新しく開校する半導体専門の高校です。
人気の背景にあるのは、空前の半導体バブル。「名門大学」という看板よりも、「10代での大企業直行」を選ぶ若者が急増しているのです。
中学3年
「〔Q.行きたい会社は?〕(半導体大手)サムスンです。一番お金をたくさんくれるから」
「大学に行けば4年遅れてしまう。(半導体企業は)お金もボーナスもたくさんくれる」
大手のSKハイニックスでは、来期のボーナスが7000万円規模と試算されていて、親たちの意識も一変しています。
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こうした熱狂を後押しするのが、国を挙げた「メガプロジェクト」です。
韓国 李在明 大統領
「最も重要な課題は、最先端産業大国(半導体・AI大国)への大躍進です」
合わせておよそ200兆円を投じ、国内2か所に巨大な「半導体メガクラスター」を整備する計画で、一部地域では工期を最大12年、前倒す方針です。
そのうちの一つ、「龍仁メガクラスター」の足元では校舎の建設が進んでいました。
記者
「こちらで建設が進められているのが、半導体専門の高校です。今、韓国では国を挙げて半導体の人材育成が始まっています」
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2030年までに30万人の専門人材の育成を目標としていて、2028年までにAIや半導体の専門学校を現在の4校から10校に増やす計画です。
一方、こちらは、すでに開校している半導体専門高校。並んでいるのは、SKハイニックスの工場で実際に使われていた億単位の生産設備です。
全国でこの設備を持つ学校は他になく、講師もSKハイニックスで働いていたその道のプロが勤めます。
「ウェハーを見ると、表面はスベスベで裏面はあらい」
生徒は3年間を通じ、回路の形成から製品の組み立てまで、半導体の全工程を徹底的に学びます。118社と提携し、就職率は常に95%以上を誇っています。
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生徒
「サムスンに内定しました。ネットに出回っているようなものでは得られない現場の知識をたくさん身につけることができた」
忠北半導体高校 カン・スジン マイスター部長
「即戦力となれるよう、現場に最も近い教育課程を運営しています。(内定者には)その企業が求める放課後授業や特別講座を実施しています」
韓国は今、国家戦略を進めるため、スピード感を持って10代からの人材育成に取り組んでいます。
