
秋の味覚としておなじみの「秋サケ」。今年も深刻な不漁が続いていて、店頭では1切れおよそ「500円」と高騰し、食卓への影響が広がっています。現状の救世主となるのか。いまあの手この手で、サケの資源を保護する動きも広がっています。
秋サケ“不漁” 放流の戻りは1%以下山形純菜キャスター:
秋の味覚のひとつ、「秋サケ」の不漁が続いています。
北海道内では例年10億匹ほど稚魚を川に放流しているのですが、放流した稚魚と、4年後に帰って来たサケの来遊数の割合をもとに算出した「単純回帰率」は、2003年の約6%をピークに減少し、2025年は約0.8%と、初めて1%を切りました。
(水産研究・教育機構の資料を基に作成)
放流した稚魚がなぜ戻らないのか。近畿大学の有路昌彦教授は「産卵数の多いサケなどの魚は、稚魚段階で減耗する。魚の中ではサケの回帰率は高い方」と言います。
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近年、海水温上昇などで、そもそも育ちにくい環境となっていることが影響しているということです。
信州大学特任教授 山口真由さん:
いくらの値段も高くなっていますよね。今年はさらに上がるようです。いつまで食べることができるのでしょう。
井上貴博キャスター:
海水温が下がることは見込めないと考えると、ビジネスとして成り立たないのではないでしょうか。
山形キャスター:
そんな中、北海道で初めてサケ釣りに関する新たなルールが設けられました。
【北海道初 サケ釣り新ルール】
9月1日〜オホーツク東部海域
▼サケは1人1日3匹
▼竿は3本まで
▼廃棄・リリース禁止(原則)
※11月30日まで
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北海道・網走海区漁業調整委員会によると、ルール導入の背景には、▼サケの資源管理や、▼釣り人のマナー向上(イクラだけ持ち去る人もいるため)といった理由があるということです。
ルールを破ると、▼注意、指導の対象に、▼繰り返す場合は罰則の可能性もあるということです。
「サケ」「サーモン」違いはあるの?山形キャスター:
「サケ」と「サーモン」。近畿大学の有路昌彦教授によると、一般的に違いはないものの、商品上の表現で違いがあるということです。
【商品上の表現「サケ」】
塩焼きなど加熱向き
(天然もので寄生虫のリスクがあるため)
・紅鮭
・銀鮭
・白鮭
【商品上の表現「サーモン」】
刺身、寿司など生食向き
(日本で出回る約8割 養殖のノルウェー・チリ産)
・アトランティックサーモン
・トラウトサーモン
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山形キャスター:
今、サーモン養殖に、異業種が続々参入しているんです。
【陸上養殖サーモン「サイモン」】
愛媛県西条市の「JR四国」では、2025年4月から名水の地下水と粉ミルク配合飼料で養殖を始めました。西条市で養殖したサーモンなので、「サイモン」と名付けたということです。
主に愛媛県内の飲食店やホテル、ふるさと納税の返礼品などで提供されており、県内の直売所にある『周ちゃん広場「矢野鮮魚」』での販売価格は1キロ5000円です。
さらに、地元小学校の給食でも「ちゃんちゃん焼き」として、提供されたそうです。
生徒は、「味わい深くて柔らかい。口の中でとろける」と話していました。
【被災地跡で養殖 銀鮭・トラウトサーモン】
宮城県気仙沼市にあるNTTグループの「NTTグリーン&フード」では、2027年春から、海の環境再現にデータ技術を活用して養殖を始めるということです。
「JR四国」、「NTTグリーン&フード」両社は、▼お寿司で一番人気の魚種であることや、▼少ないエサで成長する(マグロの10分の1以下)ため生産効率が高いということで養殖を始めたということです。
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<プロフィール>
山口真由さん
信州大学特任教授 ZEN大学教授
財務省、弁護士を経て現在は「家族法」研究が専門
