全線で運転を再開した九州新幹線に乗り込む人たち=18日午前、熊本県八代市の新八代駅 熊本地震の影響で運休していた九州新幹線の熊本―新水俣間が18日、運転を再開した。博多―鹿児島中央の全区間での運行再開は、7月28日の地震発生以来52日ぶり。通勤通学などの利用客からは「復旧に当たってくれた方に感謝したい」との声が聞かれた。
JR九州によると、被害が大きかった新八代駅付近の約10キロの区間は当面、安全確保のため時速70キロで徐行運転する。このため鹿児島中央と本州方面を結ぶ直通列車の運行本数は通常の約9割に減らす。熊本―鹿児島中央間の所要時間が約8分長くなるため、上り列車は鹿児島中央の出発時刻を最大9分繰り上げる。
新八代駅のホームでは、午前6時すぎから始発列車を待つ長蛇の列ができた。水俣市への通勤で毎日利用していたという八代市の男性会社員(53)は、「想像以上に復旧が早かった。頑張って作業してくれた方に感謝したい」と話した。
熊本市内の高校に通う男子生徒(17)は、いまだ不通となっている在来線の振り替え輸送として利用。これまでは30分早く家を出ていたといい、「早く起きなくていいのでありがたいです」と話し、空手部の朝練に向かった。
九州新幹線は地震発生後に全線で運休したが、7月31日に博多―熊本間で運転を再開。8月7日には新水俣―鹿児島中央間で本数を減らして運転を再開したが、レールのゆがみなどの被害があった熊本―新水俣間で運休が続いていた。
地震により熊本や鹿児島両県を中心に宿泊予約のキャンセルが相次ぐなどの影響が出た。10月からは落ち込んだ観光需要の喚起策として、九州地方を対象に旅行代金を割り引く「九州ふっこう応援割」が始まる。

九州新幹線が全線で運転を再開し、乗車を待つ人たち=18日午前、熊本県八代市の新八代駅