
脳から筋肉への指令が伝わりにくくなり、全身の筋力低下やまぶたが垂れ下がるなどの症状が起こる重症筋無力症(MG)をテーマにした市民公開講座が10月3日(土)15時から、熊本県医師会館(熊本市中央区花畑町1-13)で開かれる。「正しい知識が力になる。患者さんと学ぶMG」で、専門医や患者の生の声を聞き、MGの病態や診療、患者の困りごとなどについて、正しく知ってもらおうという狙いだ。
オンライン配信もあり、いずれも参加無料。締め切りは、会場参加が9月30日(水)17時(先着順・定員に達し次第、締め切り)、オンライン参加は10月2日(金)正午。申し込みは市民公開講座2026in熊本 参加申込フォームから。
MGは、著しい筋力低下と疲れやすさが特徴で、まぶたが垂れ下がる「眼瞼下垂(がんけんかすい)」、物が二重に見える「複視」など眼の症状が起こりやすい。神経と筋肉のつなぎ目に障害が生じ、神経からの情報が筋肉に伝わりにくくなることで、筋肉がうまく動かなくなる自己免疫疾患であることが分かっている。
難病情報センターによると、2018年の全国疫学調査で患者は2万9000人余り、人口10万人当たりの有病率は23.1人。男性より女性がやや多く、発症年齢の中央値は男性60歳、女性58歳。厚労省の難病に指定されている。治療は、病気の原因である自己抗体がつくられるのを抑制したり抗体を除去したりする免疫療法のほか、神経から筋肉への信号伝達を増強する対症療法などがある。
MGの主な症状
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公開講座では、熊本大学病院脳神経内科の植田光晴教授を座長に、同科の今村美智恵特任助教が基調講演「重症筋無力症と共に歩む―正しい知識と最新治療―」を行う。引き続き、一般社団法人「全国筋無力症友の会」の山崎洋一代表理事や患者数名も参加し、トークセッション「MGの“今”を話す。症状の気づきから、診察室での対話、そして日常のリアルまで」で意見交換する。
よりよい医療を受けるためには、患者や周囲が病気に対する正しい知識を持つとともに、患者自身が自覚を持って医療に参加することが欠かせない。公開講座はMGについて学び、病気と治療についての理解を深めるのに役立ちそうだ。
市民公開講座は、10月25日(日)に群馬県高崎市、11月28日(土)に新潟市でも開催の予定。
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