
シルバーウィークを直撃した台風25号。千葉県や神奈川県を中心に大きな被害をもたらしました。そして、鉄道などの復旧には時間がかかる見通しです。
【写真を見る】1968年以降初めて決壊した千葉・印旛沼の堤防
台風25号による死者12人・行方不明3人 停電続く地域も大型連休を襲った台風25号。関東各地に記録的な大雨をもたらしました。
水があふれる道路を渡るために警察官が誘導し…立ち往生するトラックは、ナンバープレートが外れてしまいました。
土砂崩れも相次ぎ、神奈川県では土砂が流れ込んで住宅が倒壊し、行方不明になっていた住人の女性が死亡。
|
|
|
|
千葉県では、道路に流れた土砂の撤去作業をしていた男性が重機ごと転落し、下敷きとなって死亡しました。
これまでに確認された死者はあわせて12人、行方不明者は3人となっています。
台風が去っても停電続く 復旧に3か月程度かかる路線も台風が過ぎ去った後も...
記者(24日)
「JR内房線の線路に土砂が流れ込み、架線も巻き込んでいます」
JRは、土砂の流入や冠水があった一部区間で運転を見合わせていて、復旧には少なくとも3か月程度かかる路線もあります。
|
|
|
|
千葉県内では一時、4万軒を超える停電が発生しましたが、倒木などで道路がふさがれ、復旧作業が難航し、いまも5000軒以上で停電が続いています。(27日午前6時時点)
かつての「あばれ沼」の印旛沼 想定を超える雨量で決壊そして、千葉県北部に位置する印旛沼では、堤防の3か所が決壊しました。
かつて「あばれ沼」と呼ばれ、多くの災害を引き起こしてきましたが、治水を目的とした開発を行い、管理が始まった1968年以降で決壊は初めてのことです。
本来、洪水を防ぐための調整池としての役割を担っていますが、想定を超える雨の量で基準の水位2.3メートルの倍を超える5メートルを記録し、排水能力が追いつかず、決壊に至ったとみられます。
農業用水にも利用されている印旛沼ですが、周辺の農家では浸水による深刻な被害が出ています。
|
|
|
|
コメ農家 薄田直樹さん
「農業自体を辞めちゃうのか、判断しないといけないぐらいの被害」
周辺では大規模な浸水被害が起きていて、農業にも大きな打撃が…
コメ農家 薄田直樹さん
「今見えてる湖になってるところがほぼ田んぼなんですよ、普段は」
「(稲の)4割くらいは刈れたけど、6割くらい刈れないまま水没した」
広い範囲で田んぼが水没。
コメ農家 薄田直樹さん
「一番水が来たときには、緑色のトラックのフロントガラスくらいまでは水が来た。農機具はもう(水に)浸かっちゃったので、ほぼほぼもう使えないと思う」「(被害総額は)2000万は超えてるよね。トラックとかも全部、田植え機も」
機材やトラックなどが水没し、農業の継続が危ぶまれるほどの被害が出ています。
水はなかなかひかず、24日には、水没した近くのソーラーパネルから出火。電気設備がショートしたとみられます。
現在も急ピッチで行っている排水作業。国交省は仮の堤防をつくるなど、24時間態勢で決壊した堤防の復旧工事を進めていますが、いまも冠水被害が続いていて、事態の収拾には時間を要する見通しです。

