
社員が不祥事を起こした際、会社がどう対応するかで組織の体質が透けて見えることがある。投稿を寄せた20代男性(エンジニア)の元職場で、事務員が突然退職したときのことだ。
「ある会社のとある部門に、会社のお金を横領した事務員、Aさんがいました。でそのAさんは最終的には退職したのですが、部長から『Aさんに関してですが、退職することになりました。以上です』とそれだけ」
つまり、全体への周知はあっけないものだったという。(文:篠原みつき)
「Aは…あいつは、(会社の金を)横領しやがったから懲戒解雇だ」
男性は「退職するのなら、理由について当然、何かしらの説明があると思うのですが、それも無し。あぁ、何かあるな、とは思いました」と振り返る。しかし、あとになって別の上司からこっそりと真相を知らされた。
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「『Aは…あいつは、(会社の金を)横領しやがったから懲戒解雇だ』とそれだけでした。そんな事があったなんて本当に驚きでした」
実はそれ以前から、そういった「噂話」はなんとなく耳にしていたという。それでも
「そんな事本当にあるのか?と思っていましたし、(噂を)疑ってました。それだけに、本当にガッカリしました」
と失望と不信感が募った様子だ。
「社長から事の発端を説明して欲しかった」
横領の事実もさることながら、男性が何より不可解に感じたのは経営トップの姿勢だった。
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「ではなぜ、その事実について、社長から説明が一切無いのでしょうか?それも不思議で仕方ありませんでした。まあ、横領した人が悪いのはそうなのですが、社員の教育の最終責任は、社長にあると思います」
社員に詳しい話をしないのは経営者の判断で、何が正解かはわからない。ただ、何も知らされないことに、男性は強い苛立ちを覚えたようだ。
「辞めた今だから言えることですが、あれは社長から事の発端を説明して欲しかったし、そうすべきだったと思います」と自身の考えを書いている。結果として、男性はこの一件が決定打となり、早々に会社に見切りをつけた。
「とはいえ私も、そういう事があったので、もうその会社を見切って退職したので、その会社とはもう、一切関係ないのですがね…」
不祥事そのもの以上に、不透明な事後対応が社員の心が離れた原因と言えそうだ。
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