
<テニス:木下グループ・ジャパン・オープン>◇1日◇男子シングルス1回戦◇東京有明テニスの森公園
男子テニスでアジア男子最高位の世界ランキング4位に輝いた錦織圭(36=ユニクロ)が、19年間のプロ生活に幕を下ろした。現役最後の大会と定めた木下グループ・ジャパン・オープンのシングルス1回戦で、第2シードで世界8位のフランシス・ティアフォー(米国)に4−6、4−6で敗れた。
試合後は松岡修造さんの場内インタビューに涙を流しながら応じ、最後は笑顔も見せた。「試合が終わるまで、そんなに泣くなんて思ってなかったんですけど」。終わった瞬間、積み重ねてきた日々への思いが押し寄せた。「本気でプレーすることはなくなるんだなっていう喪失感みたいなものが、ちょっと一気に押し寄せてきた」と率直な胸の内を明かした。
第1セットは先にブレークを許し、一度は3−2と逆転したが、再びサーブを破られて落とした。第2セットも先行を許し、鋭いサーブで踏ん張ったものの、相手のサービスゲームを崩せなかった。最後はドロップショットに追いつけず、1回戦敗退となった。
理想のプレーには届かなかった。それでも、けがから復帰して迎えた最後の試合を「悔しいですね、こういう終わり方は」と思いをにじませながらも、「自分では頑張ったと思います」と振り返った。「満足はしてます」とも語った。
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幾度も故障に苦しんだ競技人生だった。「これも僕の人生なので避けることはできなかったし、これと戦うしかなかった。最後の最後まで諦めずにプレーをできたっていうことが、自分の誇りかなと思います」と言葉をつないだ。
最後はコート上を一周。詰めかけたファンから「錦織ありがとう!」の大歓声を浴びると、笑顔を見せた。チームやファンの支えに「本当にありがとうございました」。引退後も日本テニスを支える思いを示し、有明の観客に感謝を伝えていた。
◆錦織圭(にしこり・けい)1989年(平元)12月29日、松江市生まれ。5歳で競技を始め、盛田正明テニスファンドの支援を受けて米フロリダのIMGアカデミーに留学。17歳でプロ転向。08年デルレイビーチ国際選手権で、日本男子史上最年少となる18歳1カ月でツアー初優勝。空中で体をひねりながら放つ「エア・ケイ」も人気に。20年12月に元モデルの山内舞さんとの結婚を発表。現在は2児の父。178センチ。
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