【ドラフト2026】ロッテ再建は「石垣元気の次」をどうつくるか 上位で即戦力投手、次世代捕手と俊足巧打の切り札も

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2026年10月05日 10:01  webスポルティーバ

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現有戦力から読み解く「2026ドラフトで獲るべき選手」〜ロッテ編

 今年もドラフト会議の季節がやってきた。各球団ともシーズンを振り返りながら、来季に向けた補強ポイントを洗い出し、アマチュア選手の最終的な絞り込みに入っていることだろう。10月22日に迫る「運命の日」を前に、本当に獲得すべき選手は誰なのか──。

【石垣元気の先に見据える投手再建】

 サブロー新監督のもとでシーズンを迎えたロッテは、2年連続のBクラスが確定した。10月4日終了時点(以下同)で141試合を消化し、63勝75敗3分、勝率.457の5位。チーム防御率3.82と投手陣が振るわず、その再建が急務となっている。

 9月17日、ZOZOマリンで行なわれた楽天戦。先発マウンドには、昨年のドラフト1位右腕・石垣元気が立った。一死後、2番・宗山塁に四球を与えたものの、二盗を試みた宗山を女房役の佐藤都志也が刺し、三振ゲッツー。結果的に1回を打者3人、無安打無失点で切り抜けた。

 その裏、山口航輝が左中間へ31号となる先頭打者本塁打。石垣のプロ初登板を祝う大アーチのようにも見えた。

 ファームでもまだ経験の浅い19歳だけに、一軍で即戦力として計算が立ったうえでのデビューというより、育成プログラムのなかで経験を積ませる意味合いの強い登板だったのかもしれない。それでも、その力強いボールにはロッテ投手陣の未来を感じさせるものがあった。

 とはいえ、現実はBクラスである。順位もさることながら、3位・日本ハムとは14ゲーム差。チーム打率.236はリーグ最下位、チーム防御率3.82もリーグ5位と、投打ともに戦力の「絶対値」が低い現実から目を背けることはできない。

 過去3年間で計26勝。今季はエースとしての飛躍が期待されていた種市篤暉も、4月に左アキレス腱を断裂。開幕から2試合、7回2/3を投げて無失点と好スタートを切っていただけに痛恨だった。故障の内容を考えれば、来季も復帰時期を含めて慎重に見極める必要がある。それだけに、ドラフト1、2位では確かな即戦力投手を獲得しておきたい。

【投手陣再建へ狙いたい逸材たち】

 2年目の今季、クリーンアップに定着した西川史礁。その青山学院大の2年後輩にあたる鈴木泰成(東海大菅生→青山学院大/投手/187センチ・90キロ/右投右打)が、今年のドラフトの目玉のひとりになっている。

 今春のリーグ戦では、速球で押せば打ち取れそうな場面で変化球を選び、痛打を浴びるなど、「あれっ?」と思わせる場面もあった。それでも今秋は本来の豪快な投球スタイルが戻り、評価も再上昇。複数球団による1位競合が予想されるだけに、抽選を外した場合に備え、「外れ1位」候補を準備しておくことも欠かせない。

 その筆頭候補として推したいのが、柿本晟弥(かきもと・せいや/東洋大姫路→東洋大→パナソニック/投手/183センチ・80キロ/右投右打)だ。

 大舞台の都市対抗で2年連続の好投。特にNTT西日本の補強選手として出場した今夏は、2回戦のNTT東日本戦で7回一死までノーヒット投球を続け、7回2/3を1安打無失点に抑えた「大人の投球」が記憶に新しい。

 150キロ前後の速球を軸に、緩急を使って打者のタイミングを外す。制球も安定しており、先発向きのタイプだ。東洋大で5学年先輩にあたる佐藤都志也がミットを構えてくれるのも心強い。

 もちろん、1枚では足りない。川原嗣貴(かわはら・しき/大阪桐蔭→Honda鈴鹿/投手/190センチ・100キロ/右投左打)はどうだろう。

 大阪桐蔭時代から大型本格派として将来を嘱望されながら、高校3年時、そして社会人3年目と2度の指名漏れを経験した。今年こそ「3度目の正直」となるか。

 春は先発で打ち込まれる試合もあったが、リリーフに回って素質が開花。今夏の都市対抗で見せた堂々たる投球には驚かされた。激しく動く剛速球で、打者にまともなスイングをさせない。まずは中継ぎからスタートし、将来的には守護神候補として育てても面白い。

 左腕にも手を打っておきたい。今季のリリーフ陣では鈴木昭汰が55試合に登板し、6勝3敗1セーブ33ホールド、防御率2.39とフル回転した。一方、高野脩汰は32試合に登板しながら66イニングを投げており、先発、ロングリリーフの両面で期待できる存在になっている。

 そこで星野世那(近江→大阪商業大/投手/179センチ・78キロ/左投左打)はどうだろう。この左腕は心身ともに強い。右打者の内角を突くクロスファイアに、打者が「消える」と証言するチェンジアップ。連投も辞さないファイティングスピリットも持ち味だ。

 地元・千葉にも有望な大学生投手がいる。吉川凌平(習志野→千葉商科大/投手/186センチ・90キロ/右投右打)のポテンシャルは計り知れない。

 スリークォーターの独特な角度から最速156キロを投げ込めるエンジンの大きさに加え、スライダー、フォークでストライクゾーン内の勝負もできる。習志野時代は控え投手で、千葉商科大でもリーグ戦のマウンドに立つようになったのは3年春から。コンスタントに力を発揮する安定感はまだこれからだが、それも多くの場数を踏むことで身についていくはずだ。

【次代の捕手と俊足巧打の切り札】

 捕手では佐藤都志也が130試合に出場し、盗塁阻止率.3098。松川虎生も49試合に出場した。佐藤への依存度が高いだけに、次世代の捕手を育てておく必要はある。

 高卒ルーキーの岡村了樹もファームで経験を積んでいるが、まだ育成段階。将来を見据えれば、もうひとり若い捕手を加えて競争を促しておきたい。

 打てて、守れて、なんて贅沢は言わない。まずはショートバウンドを確実に止め、投手から信頼されること。そして、ゆくゆくは盗塁阻止でも力を発揮してくれればいい。

 捕手の候補が少ないのは毎年のことだが、今年はことのほか少ない。3、4位では指名が難しいかもしれないが、前嶋藍(横浜隼人→亜細亜大/捕手/175センチ・84キロ/右投右打)はどうだろう。

 コミュニケーション能力に優れ、ブルペンでは1球1球、投手と「答え合わせ」ができる。投手にとって、ブルペンでの投球そのものが有意義な「レッスン」の場になるような捕手だ。

 さらにファームでは、岡村のライバルとして、ファーム施設のある埼玉県から佐伯真聡(さえき・まさと/花咲徳栄/捕手/177センチ・81キロ/右投右打)を推したい。名門で1年秋から正捕手を任され、最上級生になると4番を務めた。勝負強い打撃で今春のセンバツ8強入りに貢献。二塁送球1秒9前後をマークする強肩も魅力だ。

 もうひとつ、手を打っておきたいのが機動力である。

 昨季のチーム盗塁数はリーグ5位の68。今季も45盗塁でリーグ5位にとどまっている。その快足を買われて育成で加入した杉山諒(愛知学院大)は、1年目からファームで16盗塁をマーク。ファーム・リーグ東地区3位の数字で、いずれ足を武器に一軍の戦力となる可能性を感じさせる。

 ただ、一軍にはもうひとり、すぐに走れる選手がほしい。

 下位指名となると人選は難しくなるが、社会人から山路将太郎(鶴岡東→東北福祉大→パナソニック/二塁手/173センチ・72キロ/右投左打)はどうだろう。俊足巧打が魅力の左打者。今季6年目にして二塁手のレギュラーに定着した小川龍成のサポート役としても、頼もしい存在になるだろう。

安倍昌彦●文 text by Masahiko Abe

このニュースに関するつぶやき

  • 先発左腕をもう1枚。後は大型内野手。花巻東の古城で良い。3塁手固定で。後は1塁手兼DHの助っ人大砲を2名。来季の山口航輝は1/3も撃てないだろうから1軍に居ないだろうからな。
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