ラヴァンダ(c)netkeiba 本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。
今週の重賞競走は土曜日にサウジアラビアRC(GIII)、日曜日にアイルランドT(GII)、月曜日にスワンS(GII)が行われます。その中から東京競馬場で行われるアイルランドTを取り上げます。
アイルランドTは、同時期に行われたアイルランドT府中牝馬S(GII)の施行条件を引き継ぎ、昨年から開催されている重賞競走です。まだ歴史の浅い競走になりますので、ここでは16年以降のアイルランドT府中牝馬S(16年は府中牝馬Sとして開催)と昨年のアイルランドTの計10レースのデータから傾向を探っていきます。
データ対象の10レースにおける前走着順別成績を見ていきます。データ対象の10レースでは、前走3着以内の馬が[9-5-3-37]。前走4着以下は[1-5-7-71]となっています。勝率や連対率、複勝率、さらには単勝や複勝の回収率も前走3着以内の馬が高くなっています。
前走で上位争いに絡んでいた馬が結果を残しているのは、調子の良さや前走で好走した勢いがプラスに働いていることが主な要因として考えられます。そのような馬は自身の能力を出し切れる精神状態にあり、力通りのパフォーマンスに期待できると言えるかもしれません。
続いては、データ対象の10レースでの前走4角位置別成績です。データ対象の10レースで3着以内に入った30頭のうち、24頭が前走の4角を10番手以内で通過。前走4角が11番手以下だった馬は苦戦する傾向にあります。
データ対象の10レースのうち、重馬場で開催された20年を除いた平均レース上がりは33.9秒と上がりの速い決着になっています。上がりが速くなっているのは、先行勢も最後の直線まで余力を残していることが要因。
前走4角を11番手以下で通過している馬は、どちらかと言えば追い込み脚質と言えます。そのような馬は上がりの速い決着だと差し届かないケースが多いことから苦戦していると考えられます。今年のアイルランドTも前走4角での位置取りは注意したいところです。
それでは早速ですが、今週のアイルランドTでAIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。
◆能力の高さを素直に信頼
ラヴァンダ
3走前の阪神牝馬S(GII)ではスムーズな競馬をしながら8着と不可解な敗戦。2走前のヴィクトリアマイル(GI)は直線で前が詰まる不利があり7着とリズムを崩していた本馬。仕切り直しの一戦として挑んだ前走の中京記念(GIII)は、中団やや前の位置からの競馬。直線は馬群を割って力強く伸びて優勝。しかも、レコードタイムを更新する走りで、改めて能力のあるところを示す一戦となりました。
昨年のアイルランドTは、外枠で終始外々を回る苦しい競馬。それでも直線は外から少しずつ差を詰め、ゴール前で前を捕えて重賞初制覇を達成。昨年の走りからコース替わりは問題なし。東京では昨年のアイルランドTのほか、今年の東京新聞杯(GIII)や24年のフローラS(GII)でも2着と好走。速い上がりを使えるタイプですので、直線の長い東京が合っているのでしょう。今回は2走前のヴィクトリアマイルで先着を許した馬も出走を予定していますが、そのレースは不利があって参考外。スムーズな競馬ができれば逆転があっても何ら不思議ではありません。
カムニャック
昨年の牝馬クラシックではオークス(GI)で優勝。世代トップレベルの能力があることを証明した本馬。昨秋は始動戦となったローズS(GII)は、直線入り口で他馬に寄られてバランスを崩す不利がありながらも優勝と力の違いを見せつける走り。本番の秋華賞(GI)は16着と大敗していますが、ゲート内で立ち上がる場面がありましたし、道中も終始力みながら追走。精神的に走れる状態になかった可能性があり、このレースは参考外と言えます。
今年は阪神牝馬Sから始動。前残り、上がりの速い決着になりましたが、直線は差を詰めて勝ち馬と同タイムの2着と巻き返しに成功。前走のヴィクトリアマイルは中団から脚を伸ばすも2着。勝ったのは阪神牝馬Sも先着を許したエンブロイダリー。同馬は昨年の桜花賞(GI)を制した馬。2戦続けて負けてはいますが、相手の土俵での競馬でしたし、この結果は致し方ない面があります。今回は天敵とも言えるエンブロイダリーが不在。前走のマイルからの距離延長も実績を考えれば大きなプラス材料と言えます。休み明けでも力を発揮できるタイプですし、ここも力通りに走ればチャンスがありそうです。
クイーンズウォーク
昨年はヴィクトリアマイルで2着に好走した後は、新潟記念(GIII)に出走も返し馬で放馬し転倒するアクシデントもあり競走除外に。3走前の天皇賞(秋)(GI)には無事に出走しましたが、強敵相手に9着と結果を残せず。昨年後半はリズムを崩してしまっていました。今年は始動戦となった金鯱賞(GII)で0.1秒差の3着と復活の兆しを見せると、前走のヴィクトリアマイルでも3着と結果を残しています。
今回は前走で先着を許したカムニャックも出走を予定。前走はカムニャックと同じ上がりを使っていましたし、先着されたのは道中での位置取りの差でしょう。勝負付けが済んだとは言えませんし、位置取り次第で十分に逆転は可能。この中間も順調に乗り込まれていて、状態面に不安は感じられません。力を発揮できる仕上がりにありそうですし、ここも好勝負が期待されます。