「国民に説明がつかない」泉健太氏に直撃!中道解体で新党合流を拒んだ裏にあった交付金「6.6億円返還」の覚悟

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2026年10月07日 17:40  web女性自身

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2026年2月の衆院選から半年余り、野党第1党だった「中道改革連合」(以下、中道)が事実上の分裂を遂げた。



立憲民主党(以下、立憲)出身者の多くが新党「民主改革の会」へ合流するなか、元立憲代表の泉健太衆議院議員(52)はその輪に加わらず、無所属で活動する道を選んだ。



そして9月28日、旧民主党時代からの盟友で同じく無所属の緒方林太郎衆議院議員(53)と、わずか2人の極小新会派「志士の会」を立ち上げた。



激変する政治状況の真っ只中で、なぜ泉氏は慣れ親しんだ仲間たちと袂を分かち、厳しい棘の道を選択したのか。本誌はその苦渋の決断に至った経緯を聞くため本人を直撃した。



だがその表情には、迷いを吹っ切った晴れやかさと強い覚悟が漂っていた――――。



■「国民に説明がつかないまま、新しい党に入るわけにはいかない」



――立憲出身者は「民主改革の会」への全員合流が当然視されていたが、なぜ合流しなかった?



「まず大前提として、2月の総選挙で1,044万票、49議席という野党第1党の重い負託をいただきながら、その期待に見合う国会活動を果たせなかったことに対して、謝罪と反省がなくてはなりません。



しかし、中道分解のプロセスにおいて執行部から聞こえてきたのは、“どのようにして資金を確保するか”という話ばかりでした。



国民に向けた説明や、あるいは自分たちの覚悟を示す党の財政のあり方というのが一向に見えなかった。政党をつくる以上は大義や政策が必要であり、政党交付金の扱いについての誠実な説明が不可欠です。それらがないまま、流れで合流することはどうしても納得がいかなかったのです」(泉健太氏、以下同)



――かつては党代表も務め、仲間との絆も深かったはずだが。



「政党への入党や離党は本来とても重いものです。私自身、過去に執行部の指示で離党届や入党届を書かされた経験がありますが、納得がいかないままそれを繰り返したくはなかった。



できる限り仲間たちと共にと思っていましたが、国民の税金が関わる問題において、人情で行動を共にすることはできません。“裏切り者”“逃げた”といった厳しいお叱りの声もネット上で拝見しました。ですが、国民に説明がつかない状態で政党に入るわけにはいかないという決断でした」



――中道の解体に際し、未交付の政党交付金(今年度下半期約11億7000万円)や来年度分の受給を巡り、ネットやSNS上では《税金泥棒》などの激しい批判が殺到している。



「ネット上で指摘されているお叱りの声も当然だと思います。物価高で国民の生活がこれだけ大変なときに、“合法だからいい”と受給を強弁しても国民の信は得られません。“党職員の雇用や次の候補者を養うためにお金が必要だ”という意見も党内から出ているでしょう。



しかし、選挙で敗れて議席を減らした以上、規模縮小や我慢を受け入れるのは政治の宿命です。民間企業なら当たり前のことです。“受け取れるものはすべて受け取れる”取れるお金はすべて取る”という姿勢は自らに対する甘えでしかありません」



――具体的には、政党交付金をどのように扱うべきか。ご自身の考えは?



「今年度の残り下半期分約11億7000万円について、党の返済に使うという説明は支払い計画もあるため理解はできます。また、来年度分に関しても議員1人あたり約2,000万円の『議員割』は政党所属議員としての基本的権利だと理解できます。



問題は、1,044万票の負託を前提とした『得票割』の部分です。



公明党出身の28人全議員が公明党(以下、公明)に復党し、人数も大幅に減った18人の党が、身の丈に合わない来年度分の11億円超もの『得票割』を受け取るのは納得できません。少なくとも公明28人分の『得票割』にあたる約6.6億円分に関しては国庫への返還を検討すべきです。



今からでも考え直して、返還をするということを決めてほしい。遅くありません。国民の理解を得られる範囲で受け取る姿を示さなければ、お金は残っても信頼は完全に失われます」





■「(立憲旧執行部は)語る言葉がないのでしょう。だが責任は選んだ組織全体にある」



――今回の中道分解に至る過程で、野田佳彦氏(69)や安住淳氏(64)ら旧執行部が表舞台で公に十分な説明を行っていない。このことに対しても国民の不満が募っている。



「お2人が公の場で語られないのは、もはや“語る言葉もない”ということなのだと思います。ですからそこに過度な期待は持てないでしょう。



しかし、組織論として考えた場合、旧執行部だけを責めるのも違います。その執行部を選挙で選び、組織決定を受け入れてきたのは、党に所属する我々国会議員一人ひとりであります。



これは党全体、議員一人ひとりが背負わなければならないものだと思っています」



―――でもホンネでは、旧執行部の対応に、怒りを感じているのでは?



「私は前回の立憲代表選で敗れた立場です。“自分が勝っていればこんな事態にはしなかった”という悔しさはありますし、勝てなかった自分自身の力不足には強く責任を感じています。



ですが、負けた以上、敗れた執行部に対して個人的に怒る立場にはありません。ただ、もし私が代表に留まっていたら、他党との政策連携はあっても自党を解体するような大博打を打つというようなことはしなかった。



それは、たとえ辛く苦しいときでも安定的に組織の歴史を地道に積み上げていくことが信頼につながるからです」



■「一人から『あるべき野党の姿』を実践する。志を共にする無骨な志士とともに」



――9月28日、無所属の緒方林太郎氏と2人で新会派「志士の会」を結成しました。骨太の一匹狼として知られる緒方氏とタッグを組んだ経緯は?



「緒方さんは元民主党の仲間で世代も近く、以前から親交がありました。野武士のような骨太さを持つ志の高い人物です。



私が新党に参加しないと決めた際、以前から一人で活動していた緒方さんに“一人会派になるので色々教えてください”。そして“一緒にやる考えはありますか?”と、私の方からお声がけしたのがきっかけです。



会派名の『志士の会』は私が考案しました。地元・京都には坂本龍馬ゆかりの寺田屋があります。志士たる緒方さんとともに、私自身も志士足らんという決意を込めました」



――2人会派だと、政党交付金はゼロ。国会の事務職員や院の車もつかないなど運営上の制約が大きいのでは?



「委員会も自由には選べませんし、厳しさはあります。しかし、自ら選んだ道ですから不満は一切ありません。私たちが目指すのは、単に与党へ噛みつき、攻撃すること自体を目的とする野党ではありません。



“この人たちなら政権を任せられる”と、国民に思っていただけるような“あるべき野党像”を自ら実践することです。



安易な人数合わせで政党化(5人以上)を急ぐのではなく、現実的で責任ある政策路線を共有できる信頼できる仲間を一人ずつ募っていきたいと考えています」





■「スキャンダル追及で押し問答する時代は終わった。国会質疑は国民生活の成果のために尽くすべき」



――今後の野党再編や国会論戦において、野党側が最も変えなければならない点はどこでしょうか。



「安全保障やエネルギー問題での現実的な政策路線と、国民に直接成果を届ける国会論戦の徹底です。



これまで野党は閣僚の不祥事やスキャンダル追及に国会質疑の多くの時間を費やしてきました。まるで取り調べのように相手を追い詰め、押し問答で時間を潰す。やっている側は成果だと思っているかもしれませんが、SNSや動画で情報が得られる現代において、国民はそんな押し問答を冷ややかな目で見ています。



それによって生活課題や災害対策の議論が後回しになることのほうが、国民生活にとって大きな損失となります」



――スキャンダル追及に対する具体的な代替案はあるのか。



「何か疑惑があれば、YouTubeやSNSで発信すればいいのです。“この点について説明すべきだ”とネット等で問いかければ、メディアも事実関係を確認するために取材をする。そして本人は説明責任が求められ、記者会見の場などで追及を受けるでしょう。



国会本会議や委員会の場では、質問の冒頭で“〇〇大臣、まだ説明が不十分です。信頼を失いますよ”と、ひと言指摘するだけでいい、その後はすぐに国民生活に直結する政策論戦に入る」



――だが、いつも野党の姿勢は、疑惑のある人物を晒し者にするかのように“あのときのこれはどうだったのか”といった追及を延々と続けている印象しかないが……。



「野党が30分、1時間と追及を続けても何も変わらない。大抵のケースで押し問答になっています。結局、この政策議論をするための時間は何だったのか。そういう国会質疑になってしまうことが多いのです。



その結果、国民生活に関することは扱われないことになってしまう。そんな批判と追及ばかりを繰り返す野党の姿に、国民の皆さんも呆れていて“野党はいつまでやってるんだ!”と、逆に批判されているのです。



もうこういう国会の質疑時間の使い方は本当に変えなきゃいけない。もっと有意義に国民のために質疑時間を使うべき。政策論戦の場は相手を引きずり下ろすことではなく、国民の側を見て政策を実現するということが、“あるべき野党”の姿だと思っているので、賛同していただく方を増やしていきたいです」



■「もともと洗練されたシティボーイではないので。“演歌顔”も悪くない(笑)」



――話は変わりますが、泉さんの情熱的で親しみやすい語り口や顔立ちから『演歌歌手のようだ』『政界の演歌顔』という声が一部で上がっています。ご自身ではどう受け止めていらっしゃいますか。



「演歌顔〜!(笑)。自分でもジャニーズ系や韓流スターのような洗練されたシティボーイではないことは百も承知しています。北海道の田舎育ちですし、小学校の頃から普通に『北酒場』とか歌っていましたから。



だから“演歌顔”といわれるのはむしろ腑に落ちますね。いやあ、そう言われるのも悪くない(笑)」



――演歌歌手が圧倒的な歌唱力でファンの心を揺さぶるように、泉さんの演説も熱量があり“人の心を動かす魅力がある”という声もよく聞く。



「そう言っていただけると嬉しいですね。“演歌顔”が、ひとつのキャラとして皆さんに親しんでいただけるならいいですね。泥臭くても、しっかりと国民の心に響く言葉を届けていきたいと思っています」



■ぬか喜びはしない。キーマンと呼ばれる前に、まずは国民のための『成果』を出す」



――ネット上では、筋を通した独自の立ち位置を貫いた泉さんに対し、《今後の政界再編のキーマンになるのではないか》という期待の声も上がっているが。



「先ほどの演歌の話でたとえるなら、“この歌手は売れるんじゃないか”では何の意味もありません。実際に歌が話題になり、売れてから初めて“この歌手の歌はいいな”と評価される。



ですから、キーマンと呼ばれる前に何のぬか喜びもできません。大切なのは、野党としての成果を具体的に出すこと。それを国民の皆さんに見てもらいたい。評価は後からついてくるものだと思っています」



秋の臨時国会では、簗和生農林水産大臣(47)の地元自治体への“予算カット”問題ですでに大荒れが予想されている。高市政権の最優先課題、食料品の消費税率を2年間限定で1%に引き下げるための関連法案をはじめ、衆議院議員定数削減法といった重要法案の審議にも影響を及ぼす可能性がある。



はたして泉氏が極小会派で目指す“国民生活を守る政策論戦”が、与・野党間で行われるかどうか、国民は冷静な目で見つめている。

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