
「総理の任命責任が改めて厳しく問われますが、それでも本当に続投が妥当だとお考えですか?」
10月8日、参院本会議の代表質問でこう問いかけたのは、立憲民主党・田名部匡代幹事長(57)。“予算カット”発言で辞任を求める声が相次ぐ簗和生農水大臣(47)に関する質問だが、高市早苗首相(65)の答えはというと――。
「9月30日の週刊文春等の報道で、簗氏が今年5月に地元・栃木で開かれた党支部の懇親会で、衆院選で自身を支持しなかった県内自治体の道路予算を“カット”したと発言していたことが明らかに。実際、2月の衆院選で簗氏を応援した首長の自治体と、そうでない自治体で予算の増減が生じていました。一方、簗氏や国交省の担当者の説明によると、簗氏が予算カットを働きかけた事実はなかったとのこと。ただ、予算の増額が生じた合理的な理由は明らかになっていません。簗氏は発言が不適切だったと撤回、謝罪しましたが、高市首相による指示もあり、農水大臣の職責を全うするとしています」(政治部記者)
高市首相は冒頭の質問に対し、簗氏の発言について、「私自身、発言は不適切だと考えましたので、厳しく注意しました。政治家の発言については本人が適切に説明することが重要であり、しっかりと説明をした上で襟を正して職責を全うしてほしいと考えています」とコメント。簗氏を続投させる意思を明確にした。
これを受けて、簗氏は「自民党大田原支部における発言については、一議員として地元のために一生懸命に取り組んできたという思いと同時に、参加者のお気持ちに答えようという思いから、事実と異なる発言をしてしまったものです」と釈明。今後も職務の遂行に全力を挙げるという。
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今回の続投表明を受け、国会では政権に対する野党の追及がエスカレートすることが確実だが、それでも、高市氏は結局、「大事な簗ちゃん」を切らない形となる。
「簗氏との間柄について、高市首相は2月の衆院選の応援演説で『もう、とにかく私の大事な簗ちゃん。私の知恵袋の簗ちゃん。いなかったら大変。本当に大変です』と述べたことがありました。簗氏はそれだけ信頼を得ているのでしょう。ただ、歴代の閣僚が失言を理由に辞職や更迭を迫られたことを考えると、大臣の椅子にしがみつく簗氏が不誠実であることは明らか。保守政党であり、高市首相には友好的な日本保守党の百田尚樹代表でさえも、会見で『まともな首相なら早めに更迭』と話していました。高市首相も、簗氏の発言を不適切と断じつつ続投というのは、甘いというか……。任命責任を問われる中で、意固地になっているのかもしれませんね」(前出・政治部記者)
冒頭の田名部氏だけではなく、Xでも高市首相の任命責任をめぐって、以下のような疑問の声が続出した。
《さっさと辞任させておけば「あいつが勝手にやったこと、私は知らない」でいけたのに これでは高市総理自信もこの件は大した問題ではないと言ってることになってしまう》
《まぁ…ここで更迭したら「週刊誌や“アンチ”に屈した」絵面になっちゃうから、引くわけないよね…己の見え方しか興味ない人だし》
《国民より信頼より、大切なヤナチャン》
いずれにせよ、簗氏はそもそも“裏金議員”である上、“高市旋風”が吹いた先の衆院選で小選挙区敗北、比例復活という立ち位置。続投するとして、次の選挙が相当厳しいものになることは間違いない。
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