
最近、仕事で海を越えてはじめての土地に行く機会がありました。どんなところかな? どんな天気かな? とそわそわ。旅を楽しむために、手荷物は大切な相棒ですね。今回のご本では、旅慣れた作者さんがどんなものを持って旅に出ていたのか、その中身をのぞくことができます。
『かばんのなかみは? 2013-2025』A4変形32P+(2P×3)+8P 表紙、本文カラー
著者:ハル
今回のご本は、2013年から2025年まで、主にイギリスなどを旅した作者さんの持ち物に着目した同人誌です。暑い季節も寒い季節も旅を重ね、長いときには116日間に及ぶことも。旅の準備をするたびに「前回何入れてたんだっけ?」「何か忘れている気がする……何もかも……」と悩んでいた作者さん。いつでも見返せる持ち物リストを作ろうと考え、今回のご本にまとめたそうです。
|
|
|
|
バッグやスーツケースの大きさをはじめ、衣類、スマホやカメラ、バッテリーなどの機器類、ちょっとした食べ物まで、旅先や目的に合わせて選んだ持ち物が紹介されており、作者さんや同行者の旅の様子も、豊富なイラストや写真で楽しめます。おばけ姿で描かれた作者さんが、コメントを添えているのがほのぼのとしていて、とってもかわいい!
作者さんはこれまで折々に旅の様子を紹介する同人誌を作ってこられました。今回のご本には、過去の同人誌から再録した内容も収められており、12年間の旅を振り返ることができます。さらに注目したいのが、本そのものの作りです。
まずご本はトランクを模した紙ケースに入っており、それを開くだけでわくわく気分です。本をめくっていくとステッカーが挟まっていたり、折りたたまれた見開きのペーパーがテープで留められていたり、時には小冊子が丸ごと差し込まれていたりと、仕掛けがあちこちに。1枚ページをめくっただけなのに、飛び出してくる意外な広がりに胸が高鳴ります。
こうした仕掛けが無理なく収まるよう、細部にも工夫が凝らされています。例えば、付属物を留めるクリップの位置を少しずつずらし、本が不必要に厚くならないように調整している様子がうかがえます。こうした細やかな配慮も、作品を楽しむ気持ちを高めてくれます。
12年のあいだには、旅先での支払い方法や通信環境など、端々に変化が見えます。また、予定を立てていたものの、実行できなかった旅もあったそうです。時代の移り変わりを感じる一方で、旅先で出会う小さな喜びや驚きは、どの時代のページからも変わらず伝わってきます。
|
|
|
|
急な雨に降られて慌ててポンチョをかぶったり、日焼け対策に気を配ったり。持ち物の紹介を通して、一つ一つの旅が具体的に浮かんできます。朗らかにつづられた旅の記録を読んでいると、ほっと心が緩みます。こんな旅ができたらいいなぁ、とすてきなご本を手に、日常にいながら心和む時間に浸れる同人誌でした。
サークル名:在処入手できる場所:booth
ジュンク堂大阪本店cuebooks 85頁 本のすみか(大阪市住之江区北加賀屋2-4-2)
次回イベント参加予定:
10/11 COMIC CITY SPARK 21
|
|
|
|
10/17 岡山表町ブックストリート
10/18 関西コミティア
|
|
|
|
|
|
|
|
Copyright(C) 2026 ITmedia Inc. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。

てんちむ 第2子女児出産を報告(写真:オリコンニュース)24

AnthropicのAIがまた「暴走」(写真:TBS NEWS DIG)49