
既報の通り、Bluetooth Special Interest Group(Bluetooth SIG)は9月2日、日本法人として「Bluetooth SIG Japan」を設立したことを発表した(法人としての登記は6月に実施)。
本件に関連してBluetooth SIGは10月15日、東京都内で記者発表会を開催し、同団体の日本代表およびBluetooth SIG Japanの代表(カントリーマネージャー)として黒川剣氏を任命したことを発表した。
黒川氏はDVD(Digital Versatile Disc)およびBlu-ray Discにおけるコアオーディオ/ビデオ技術の標準化に携わった他、Xperi/DTS、Deezer、Spotify、Ubisoftなどの日本法人の代表を歴任してきた経歴を持つ。
今後、黒川氏はBluetooth SIGの日本における代表者として、日本のBluetooth SIG加盟メンバーが参加できる「Bluetooth Japan Member Group」をけん引していく。
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●そもそも、なぜ“今”日本法人を設立した?
Bluetooth SIGは、1998年にEricsson、IBM、Intel、Nokia、東芝の5社が設立した非営利メンバーシップ組織で、設立の段階で日本企業(東芝)との結び付きが強かった。2026年現在においても、同団体の加盟企業数と、機器の認証数で日本は世界第3位の地位を占めている。
一方で、日本は加盟企業/団体数が多い割にワーキンググループへの参加が不足しており、無線通信規格としてのBluetoothにおいて日本市場の意見反映が不十分という課題を認識していたという。加えて、Bluetooth機器の相互運用性を高めるための試験イベントをより多く開催してほしいというニーズもあるともいう。
そこで今回、Bluetooth SIGは日本における“窓口”を強化する目的で日本法人を設立した上で、日本に特化したメンバーグループを立ち上げることに決めたのだという。
●通信規格としてのBluetoothのアップデート
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発表会では、通信規格としてのBluetooth(Bluetooth Core)の近況も報告された。
Bluetooth Coreの最新バージョンは、2026年5月に正式リリースされた「6.3」だ。最近は以下の新機能が実装されている。
・Auracast(音声の一斉配信)
・デバイスネットワーキング(多くのデバイスの一斉制御)
・高精度な測距
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・HID(Human Interface Device)における超低遅延対応
また今後、Bluetooth Coreのアップデートにより以下の機能も実装される見込みだ。
・高スループット通信(11月正式提供予定)
・IP Link(IPv6を使った通信:11月正式提供予定)
・ハイレゾロスレスオーディオ(ハイレゾコーデックの伝送:2027年内に提供予定)
・高周波数帯域通信(2.4GHz帯以外の無線帯域での伝送:2027年内に提供予定)
高周波数帯域通信については5GHz帯/6GHz帯の利用を想定しているが、有効化の可否は利用する国/地域における無線利用状況に依存する。
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