
極東、サハリン州で北海道新聞の日本人記者がスパイ容疑で拘束された問題。ロシア側が映像を公開したワケは何だったのか。そして、拘束の狙いは何なのか、専門家に話を聞きました。
これはきのう、ロシア側が公開したおよそ4分間の映像。廊下を進む人たちの背中にはFSB=ロシア連邦保安局の文字が書かれています。このあと、部屋に入り、北海道新聞の日本人記者を拘束。
記者本人の持ち物かは不明ですが、「公務専用」と書かれた映像を編集するなど、スパイ容疑であることを強調するかのような意図がうかがえます。
また、映像は部屋に入る前から撮影されていることから、ロシア側が公開を前提に事前に準備していたことが分かります。
ロシアにはどんな意図があったのか。専門家は…
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北海道大学 服部倫卓 教授
「日本のジャーナリストがこういう形で圧迫されるということは、私の知る限り、前例はない。前代未聞の非常に憂慮すべき事態。ロシアとして、これを政治的に使うという意図があると思う」
今回のロシアによる拘束は計画的なものだったのでしょうか。
北海道大学 服部倫卓 教授
「デリケートな問題などを報じた場合、危険視するのが今のロシアの体制。この記者は今のロシアの真の姿を限られた可能性の中でも伝えたい、そういった活動をしていたと思うが、それがロシア当局のお気に召さなかった。何らかのタイミングで、こういった形で捕まえてしまうということは、もしかしたら前から考えていたのかもしれない」
今回の拘束をロシアが日本に対して政治的に利用する可能性もあるようです。
北海道大学 服部倫卓 教授
「今、ロシアとウクライナの戦争があって、日本はG7の枠組みで連帯してウクライナに支援をすると。ロシアには制裁を適用するということをやっている。当然、ロシアとしては足並みを乱させたいので、こういう圧力(記者の拘束)をかけることによって、ロシアに対する(日本の)制裁を緩和させるとか、新たな制裁を発動させないようにするとかは考えられる」
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ロシアメディアによると、モスクワの裁判所は日本人記者の12月12日までの勾留を決定。スパイ罪で有罪になれば、懲役10年から20年が科される可能性があるとしています。
