上空4100メートルから地面に激突したスカイダイバーが奇跡の生還(米)

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2022年05月03日 23:41  Techinsight Japan

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奇跡の生還を果たしたスカイダイバーの女性(画像は『New York Post 2022年4月11日付「Skydiver miraculously survives 125-mph fall after parachute mishap」(Instagram/Jordan Hatmaker)』のスクリーンショット)
アメリカで昨年11月、スカイダイビング中にパラシュートの誤作動で地面に叩きつけられた女性が奇跡の生還を果たした。危険な経験をしたにもかかわらず、女性は「またスカイダイビングをしたい」と願っているという。『New York Post』『The Mirror』などが伝えている。

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米バージニア州サフォークに住むジョーダン・ハットメーカーさん(Jordan Hatmaker、35)は昨年11月、スカイダイビン中に事故に遭い、上空1万3500フィート(約4100メートル)から落下した。ジョーダンさんは地面に激突したものの、奇跡的に命を取り留めたという。

ジョーダンさんは2015年に初めてスカイダイビングに挑戦して以来、空を飛ぶ素晴らしさに魅了され、スカイダイバーとして単独で飛ぶためのライセンスまで取得している。そして昨年11月14日に16回目のスカイダイビングに挑戦した。

いつものように飛行機からダイブしたジョーダンさんは空中で自由に動き回るフリーフォールを10秒ほど楽しんだ後、インストラクターから離れてパラシュートを開く準備をした。ジョーダンさんは所定の手順通りにリップコードを引いてパイロットシュート(メインパラシュートを展開するための小型の補助パラシュート)を開いた。

ところがパイロットシュートがジョーダンさんの足に巻きつき、彼女は必死に振りほどこうとした。しかしその衝撃でメインパラシュートが展開してダウンプレーン現象を引き起こしてしまった。ダウンプレーン現象とはメインパラシュートが下向きに滑空し、地上へ向かって急降下することをいう。

ジョーダンさんは、そのまま時速125マイル(約200キロ)ものスピードで地面に叩きつけられた。その後すぐにサンタナ・ノーフォーク総合病院へ搬送されたという。ジョーダンさんは当時をこのように語っている。

「全てがあっという間に起こったのです。私は頭がグルグル回っているようで何が起きたのか分からず、ただ『どうしたらいいのか』とだけ思い巡らせていました。」

「最初は左足から地面に激突し、その後に跳ね返ってお尻をついてうつ伏せに倒れていました。それで腰から足の下まで焼けるようなひどい痛みがあり、背骨を骨折してしまったんだと思ったのです。」

病院では骨折した背骨、脚、足首などの骨の治療に加え、脊椎固定術を受けることとなった。ジョーダンさんは背骨を骨折した際に椎骨の一部が脊柱管に入り込んでしまったそうだが、幸いにもリハビリを続けたところ身体全体のほとんどの感覚を取り戻すことができたという。

そして事故から約5か月が経った現在、ジョーダンさんは自分の足で歩行できるまでに回復した。彼女は「生きていることに感謝です。脚を上げたり前後に動かせなくなっても『また歩ける』という希望はあったんです。『またやりたいことは何だってできる』という希望を持っていました」と明かしている。


そんなジョーダンさんは、事故の3日後に予定していたエベレストベースキャンプ登山の計画を今年11月には実行したいそうで、スカイダイビングにおいても再びチャレンジする予定でいるとのことだ。

画像は『New York Post 2022年4月11日付「Skydiver miraculously survives 125-mph fall after parachute mishap」(Instagram/Jordan Hatmaker)(Jordan Hatmaker/SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

このニュースに関するつぶやき

  • 趣味でやっていたんだから自業自得だろうが・・・すざまじい生命力だな。リハビリ頑張ってください。
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