写真![]() サンタさんって本当にいるの?――という問いかけへの正しい答え方 |
■真実を伝えるべき?それとも……
それこそサンタさんは本当はいないことを告げ、現実を教えた方がいいのだろうか。それともサンタさんはいると嘘をついた方がいいのだろうか。
「例え後々サンタさんが実はお父さんだったとバレるとしても、サンタさんはいないと告げてしまうのではなく、夢を与えた方がいいと思います。ディズニーランドは、本当のことを言うと『夢の国』でも何でもないのですが、『夢の国なのだ』と思っていた方が、ずっと楽しめるのと一緒です」(内藤先生)
なるほど。確かにサンタさんはいないと分かってしまうと、クリスマスイブが途端につまらないものになってしまいそうである。なかには子どもに「サンタさんはいないんだ」と感づかれると、「それだけ大人になった証拠」と感じ、種明かしをしたくなってしまう人もいるかもしれない。だがそれは夢を壊すことになると内藤先生は指摘する。
■「サンタさんはいない」と教えるタイミング
ちなみに本当はいないと告げた場合、子どもに与える心理的影響はどうなのだろうか。あるいは「いるよ」と答えた場合、本当はいないといつ教えてあげるといいのだろうか……?
「子どもでも、小学校の高学年くらいになれば、サンタは現実に存在しないことに気づきます。ですのでわざわざ教える必要はありません。お友達から自然に教えてもらえると思います」(内藤先生)
言われてみれば筆者も、小学校時代「サンタさん来た?」と話題を振ってくる友達もいれば、「サンタさんって親だったんだよ」と事情を打ち明ける友達がいた記憶がある。あくまでも自然の成り行きに任しておけば問題はなさそうである。
■現実をどう教えてあげられるのか?
そもそもサンタさんがいるかどうかは、子どもに現実を教えるかどうかという問題が絡んでくる。それこそ子どもが幼いうちから現実を親が教えると、子供はどんな大人に育つのだろうか?
例えば子供がおやつをせびったら「働かざるもの食うべからず」と注意し、皿洗いをしたらおやつをあげるといった交換条件を出すような、大人の社会を幼いうちから体験させるなどだ。
「現実の厳しさなどを教えると、かえって子どもは人を信用できず、疑り深い大人へと成長するのではないでしょうか。ただし、家事などはご褒美抜きで、どんどんやらせた方がいいと思います」(内藤先生)
子どもが「サンタさんって本当にいるの?」と聞いてきたら、親として子どもにどう現実を教えてあげられるのか。また、子どもと一緒にどう考えてあげるのかが、子どもの成長を伸ばすカギになってくるのかもしれない。
専門家の意見は上記だったが、皆さんはいかがだろうか? 「教えて!goo」では「子供に『サンタさんはいるの?』と聞かれたらあなたはどう答える?」ということで皆さんの意見を募集中だ。
●専門家プロフィール:内藤 誼人
心理学者、立正大学客員教授、有限会社アンギルド代表取締役。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。「3割しか話さないのになぜかうまくいくビジネス英会話のルール」(ジャパンタイムズ)、「ヤバい出世学」(大和書房)他、著書多数。
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柚木深つばさ(Yukimi Tsubasa)
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