写真![]() 遺影は写真じゃなければならない? 肖像画でも大丈夫? |
という質問が寄せられている。
■決まりはないって本当?
質問者は、遺影に使う写真に年齢制限はあるのか、と質問している。早速その回答を見てみよう。
「叔父の三回忌に菩提寺の住職に尋ねたことがあります。『何歳のときのものでもいいんですよ。(…中略)ご自分の気に入られた写真を、生前に選んでおかれるといいかもですね』とおっしゃっていました」(anpan_sukiさん)
「私の姉の夫が70歳で亡くなったのですが、遺影は30代前半の若々しい時のものでした。(…中略)故人が一番好んだ写真があれば、それを使えば良いのではと思います」
(kiki_lala_さん)
遺影について年齢制限はなく、基本的に故人の好みが反映されていればいいと言う回答が多かった。いっぽう、幼少時の写真を用いるなど、故人の年齢と差がありすぎると、違和感が生じるという回答もあった。
■結局は、故人やご遺族の気持ちしだい
遺影は故人を偲ぶものであることに変わりない。形式について決まりがないならば、なおさら、こだわりを持つべきものなのだろうか。全国で家族葬を執り行っている、心に残る家族葬の葬儀アドバイザーにお話を伺ってみた。
「遺影に関して、特に決まりはありませんし、必ずしも写真である必要もありません。故人と遺族の意向を優先して決めますので、肖像画でも一向に構わないんです。私自身、肖像画を遺影として使用したケースは何回か、お世話したことがあります。その中で共通していたのは、遺影が肖像画であったことに驚く参列者が多く、その点で非常に思い出深い葬儀になっている印象を受けました」
写真が普及する以前、故人の姿を写すものは、肖像画が主であったことを思い出した。そう考えると遺影に肖像画を使ったとしても決して不自然ではないだろう。
「昨年、私の友人が病に倒れ、闘病後に亡くなりました。亡くなる1カ月前、友人は私に、遺影に使用する写真について、痩せ衰えた今の姿ではなく、元気だった頃の写真にしてほしいと頼んできたので、私はその通りにしました。後日、ご遺族から聞いたのですが、友人は遺影は近影でなくてはならないと思っていたようで、元気な姿を遺影に使用できると非常に喜んでいたそうです」
故人の姿を写す遺影。残された者は故人を偲び、故人は生前の自分の姿を残すことで、心残りなく旅立てるかどうかが重要なのだろう。葬儀にあたって、最も大事なのは故人やご遺族の気持ちであると教えられた気がする。
専門家プロフィール:心に残る家族葬 葬儀アドバイザー
故人の家族と生前に親しかった方だけで行う家族葬こそが、故人との最後の時間を大切に過ごしたいという方に向いていると考え、従来の葬儀とは一線を画した、追加費用のかからない格安な家族葬を全国で執り行っている。
(与太郎)
教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)
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