カナダ空軍CF-18デモ機、2018年は「NORAD60周年」記念デザイン

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2018年04月17日 17:42  おたくま経済新聞

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カナダ空軍CF-18デモ機、2018年は「NORAD60周年」記念デザイン

 カナダを中心とした北アメリカ地域のエアショウで展示飛行を行う、カナダ空軍のCF-18(カナダでのF/A-18の制式名称)デモンストレーションチーム。使用機が身にまとう2018年の塗装テーマは「NORAD発足60周年」となっていますが、先日その塗装が施された実機が公開されました。


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 カナダ空軍CF-18デモチームの仕様機は毎年、その年の記念になる塗装のテーマを決めて、それにちなんだデザインを施した塗装を行なっており、カナダをはじめとするエアショウファンの人気を集めています。ちなみに昨年、2017年はカナダ建国150周年を記念して、カナダ国旗のデザインにもなっている真っ赤なメイプルリーフをモチーフにしたデザインでした。2015年は「第二次世界大戦終戦70年」を記念して、当時カナダ空軍の主力戦闘機だった、スーパーマリン・スピットファイアに施されていた迷彩をモチーフにした塗装を披露しています。


 今年のデザインテーマは、NORAD(北アメリカ航空宇宙宇宙司令部)創設60周年記念。60年前の1958年5月12日に、アメリカとカナダの間で創設に関する合意文書が取り交わされ、NORADが発足したことを記念するものです。


 2018年4月3日(現地時間)、CF-18デモチームが所属する第4航空団の本拠地であるアルバータ州コールドレイク基地で、デモに用いられるCF-18がお披露目されました。2017年とは一転、空の色を思わせる鮮やかな青を基調にしたデザインは、主翼の全幅にわたってアメリカとカナダの絆を象徴する白いリボンが波打ち、主翼後縁にはNORADのポリシーである「WE HAVE THE WATCH(我々は監視している)」の言葉が、英語とフランス語(カナダの第2公用語)で記されています。垂直尾翼にはアメリカを象徴する星と、カナダを象徴するメイプルリーフのモチーフが散りばめられており、アメリカとカナダが一体となっていることを表しています。


 2018年のデモパイロットを務めるステファン・ポーテウス大尉(コールサインは苗字にちなむ「ポーセリン(磁器)」)は、その美しさに一瞬言葉を失ってしまった後、「1か月前に予告の想像図を見ただけでしたけど、本当に多くの人によって美しく塗装され、ショウシーズンに向けての準備を進めてきたんだろうな、と実感できました。この仕上がりを見たら、誰もが素晴らしい仕事をしてくれたね、と言ってくれると思います」と感想を述べています。



 ポーテウス大尉は翌4日、早速このCF-18に乗り込んで空へ。試験飛行のほか、上空でのフォトセッションを実施しました。


 カナダ空軍CF-18デモチームは5月5日・6日に、アメリカのニュージャージー州トレントンにあるアメリカ軍マクガイア・ディックス・レイクハースト統合基地で行われるエアショウ「パワー・イン・ザ・パインズ」から展示飛行を開始。10月13日14日、アメリカのミズーリ州チェスターフィールドでのエアショウ「スピリット・オブ・セントルイス・エアショウ&STEM EXPO」までの5か月間、主にアメリカとカナダのエアショウで展示飛行を披露する予定です。7月には、大西洋を超えたイギリスで、世界最大のミリタリー・エアショウである「ロイヤル・インターナショナル・エアタトゥー(RIAT)」と、イギリス海軍ヨービルトン航空基地でのエアショウにも遠征予定です。


Image Credit:RCAF


(咲村珠樹)


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