Appleの新型iPad ProはどこまでノートPCに近づいた?

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2020年03月21日 07:01  リアルサウンド

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新型のiPad Pro

 Appleは3月18日、新型のiPad Proを発表した。2018年に発売されたiPad Pro 11とiPad Pro 12.9をベースにアップグレードさせて、パワフルで機能的なキーボードを追加した2つのモデルだ。


(参考:iPhone・iPadは折りたたみ式へーーAppleが特許出願


 11インチのiPad Proは、128 GBストレージのWi-Fiモデルで799米ドル、Cellularモデルなら949米ドルだ。12.9インチのiPad Proは、それぞれ999米ドル、1,149米ドルだ。先行予約が3月18日に始まり、3月24日に配送が開始される。


 今回、一部ではiPhone 9(iPhone SE2)も同時に発表される可能性も噂されていたが、お披露目はなく、その代わり新型MacBook Airが発表された。


・2つのサイズは同じでアップグレード、キーボードは高額?
 『Mashable』は「iPad Proの画面サイズは11インチと12.9インチで同じままだが、デバイスはほぼ全てにおいて改善されている」と報じている(参考:https://mashable.com/article/ipad-pro-2020/)。


 A12Z Bionicチップを搭載し、バッテリー寿命は最大10時間。ストレージオプションは、両モデル共に、128GB、256GB、512GB、1TBとなっている。


 iPadOSにトラックパッド対応が加わり、iPadを従来よりも更にノートPCの領域に押し上げている。Magic Keyboardは、11インチ用が299米ドル、12.9インチ用が349米ドルと高額ではあるが、5月に発売されるという。


 マウスのカーソルは矢印ではなく円で表示され、ジェスチャーはアプリ間の切り替えなどの特定のタスクを容易にし、ノートPCとはやや異なる特徴がある。


・初の背面カメラ2つでAR機能充実、5G対応なし
 『TechRadar』は「Magic Keyboardには、従来なかった特殊なヒンジがあり、最大130度の視野角を調整できるが、価格設定については、最悪な部分」と辛口だ(参考:https://www.techradar.com/news/new-ipad-pro-2020-release-date-price-news-and-everything-you-need-to-know)。


 また、ProMotion 120Hzディスプレイは1年半前と変わっていないが、内部はより高速で、カメラは高度なAR機能に対応するとも評価している。


 AppleはiPad Proに初めて2つの背面カメラを搭載した。4Kで撮影し、映像をiPadで直接編集出来る。スキャナーは、最大5メートル離れたアイテムの距離を測定可能だ。カメラは、あまり気にしないという人もいるが、ARエクスペリエンスを重視する人にとっては、大きな改善となる。


 Cellularモデルは4Gバージョンであり、Samsung Galaxy Tab S6 5Gのように、5Gネットワ​​ークには接続できないことに注意する必要がある。同記事は「おそらくAppleが来年のiPad Pro 2021のために、5Gをとっておいているのだろう」と伝えている。


 AppleはiPad Proが大半のノートPCよりも強力になったと謳っているが、その主張を裏付ける根拠は何なのか、同記事はAppleに問う必要があるとしている。


 どちらが上か下かは別として、iPad Proがタブレットの機能を持ちながら、より一層ノートPCの様に使えるようになったことは、事実だろう。


(Nagata Tombo)


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