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理想の「ババア」ってどういうこと? 覚えておきたい10の心得

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2018年08月17日 21:51  ウートピ

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ウートピ

写真「ババアレッスン」というタイトルに込めた想い
「ババアレッスン」というタイトルに込めた想い

イカした「ババア」になるためのアレコレをつづったエッセイ『ババア★レッスン』(光文社)を上梓した漫画家の安彦麻理絵さん。

「ババア」というフレーズは言うほうも、言われるほうもうれしくない言葉のように思いますが、安彦さんはこの言葉に「おばさん、と言われるより、何か人間的なおもしろみ、そして自由を強く感じる」と言います。

安彦さんが「ババア」という言葉に感じる愛おしさとは——? 親友のライター・吉田潮さんと、「ババア」について語っていただきました。

今年49歳の安彦さんと46歳の吉田さんが、たどり着いた境地とは?

女を傷つけるための言葉を変えていく

——安彦さんの新著『ババア★レッスン』、インパクト大のタイトルです。安彦さんは以前にも「ブス」をテーマにしたエッセイを書かれていますが、「ババア」「ブス」などの言葉を意図的に使うのはなぜでしょうか?

安彦麻理絵さん(以下、安彦):「ババア」も「ブス」も、女を傷つけるために使われる言葉じゃないですか。当事者である自分がそれらの言葉を、ポジティブな文脈で使うことで、女を傷つけるための言葉じゃなくしたいんですよね。

吉田潮さん(以下、吉田):ポジティブな文脈でというのが大事かも。ところかまわず自虐的に使う場合もあるけど、それがより“呪い”を深めてたりもするし。

安彦:あ〜「私もうババアだからさ」みたいな? それ、若い子たちの「そんなことないですよ〜!」っていうおもてなしのセリフと対になってるでしょ。私、もうそういうおもてなしって、いらないと思うんだよ。

吉田:「私ブスだから」「私デブだから」とかも同じで、「そんなことないよ」っていう否定を求めていると、より“呪い”がふりかかってくるだけ。本でも書いてたね。「ババア! いい響きですね!」って言ってくれるほうがいいって(笑)。

安彦:そうそう(笑)。「ババア」ってなんか「おばさん」より元気がある感じだし、なんか人間的な面白みとか、自由さを感じない?

——本の冒頭で、ピースボートにドはまりした知人の姑さんについて書かれてますよね。年とってひとり旅にハマって、夫の訃報で一時帰国するものの、夫の葬式を済ませたら速攻で船にトンボ帰りした「ピースボート・ババア」もいるとか。

安彦:そう。「ピースボートにドはまりしているおばさん」と「ピースボートにドはまりしてるババア」だとどう? 後者のほうが躍動感と勢いがすごい(笑)。

——……たしかに。ニュアンスが変わるし、口に出すと響きがちょっと楽しい。

安彦:この話には後日談があって、ピースボートから帰ってきた後、ひとりで居酒屋とか行くようになって、行きつけの店ができたらしいよ。

吉田:へぇー。最高!

何歳から「ババア」なのか

——安彦さんは現在49歳、潮さんは46歳ですが、何歳から「ババア」だと想定して書かれたんですか?

安彦:40過ぎたら皆ババア、でよくないかしら? 「アラフォー」とか「アラフィフ」とか、まどろっこしくて。

吉田:でも、20代の子が「私もうババアだから〜」って言ってるのを見て30代が「えっ!?」て思うみたいに、40代がババアを自称したら、50代、60代が「小娘が!」って思ったりしないかな。

安彦:たしかに、上の世代から見たら小娘だよね。書店に行くと、ババアエッセイがたくさん並んでるでしょ。いまはたぶん篠田東紅がトップなのよ、年齢的に。『一〇五歳、死ねないのも困るのよ』(幻冬舎)って、105歳だよ!?

吉田:105歳かー! 今年、『極上の孤独』(幻冬舎新書)を出した下重暁子さんは82歳。105歳から見れば、82歳も小娘かも(笑)。

——過去、ウートピでも下重暁子さんに取材をさせていただいたんですが、本当に「できあがってる」というか、迷いがない感じで震えました。

吉田:理路整然としてて本当にかっこいい。でも、私はあそこの立ち位置にはとうてい行けないからな……。

安彦:私、80すぎても、わたわたしてるかもしれない(笑)。でもそれはそれでいいよね。

嫌だと思うことをちゃんと口にする女性を見て

吉田:私の父が入ってる老人ホームに、ある80代女性がいるんだけど、彼女は病気で体が不自由なだけで頭はすごくしゃっきりしてるのね。彼女は嫌だと思うということをきちんと口にする人で、それが気持ちよくてすごく好きなの。ああいうババアっていいなぁって思う。

今日の対談の依頼を受けて、ふっと思い出して、上野千鶴子さんの『おひとりさまの老後』(文春文庫)を持ってきたんだけど、このなかの「介護される側の心得10か条」が、「こういうババアになりたい」っていう規範になるんじゃないかなと思うのね。

1 自分のココロとカラダの感覚に忠実かつ敏感になる
2 自分にできることと、できないことの境界をわきまえる
3 不必要ながまんや遠慮はしない
4 なにがキモチよくて、なにがキモチ悪いかをはっきりことばで伝える
5 相手が受け入れやすい言い方を選ぶ
6 喜びを表現し、相手をほめる
7 なれなれしいことばづかいや、子ども扱いを拒否する
8 介護してくれる相手に、過剰な期待や依存をしない
9 報酬は正規の料金で決済し、チップやモノをあげない
10 ユーモアと感謝を忘れない

(『おひとりさまの老後』より引用)

安彦:へええ、なるほどね〜!!

吉田:この10か条って、セックスにおいても言えることよ(笑)。

理想のババアは見た目じゃなくて……

——結婚生活とかにも言えますね。

吉田:いろんなものに通ずるのよ! 期待や依存もしないし、自分の足でしっかり立って、違和感はきちんと口にできるみたいなババアが理想なんじゃないかなって気がしてる。

安彦:「理想のババア」の何を理想とするかって、こういうことなのよね。見た目がかわいいとかそういうことじゃなく。

吉田:年取ると、「かわいい、ちんまり」みたいなのを求められてるのが嫌なんだよね。ちっちゃくてキュートな、小花柄きたおばあちゃんみたいなの。

安彦:あ〜、縁側でひなたぼっこしてお茶飲んでるみたいな、寝てるんだか起きてるんだかわからないおばあちゃんね。

吉田:そうそう。私背が高いからその時点でもうムリ、っていう(笑)。

安彦:きっと常識的でまっとうな人生だったと思うし、それを否定するつもりはないんだけど、毒と無縁で生きると、「悪気のない余計な一言」をバンバン放ちそうな気がして。

吉田:「親孝行のために、赤ちゃん産まなきゃね」とか「母乳じゃないとかわいそうよ」とかね。

安彦:そう。だから私は、「スパイシーな、気の利いた毒っ気」を失っちゃいけないんだと思うんだよね。

(構成:須田奈津妃、聞き手:ウートピ編集部 安次富陽子、撮影:面川雄大)

偶然近くにいるだけの人との適切な距離感について考えた

このニュースに関するつぶやき

  • 年をとっても「ババア」とは言われない「おばあさん」と呼ばれる穏やかな感じになりたいです。若さにいつまでもすがるより、年齢に合った魅力を追求したいものですな。せっかく年齢を重ねるんだから。
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  • 人が嫌がる言葉を使わない方が人として大事じゃないか?
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