世界で活躍するデザイナー発掘「アジアファッションコレクション」日本から3組がNY行き決定

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2016年10月16日 23:12  Fashionsnap.com

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(左から)BEHIND、DAIRIKU、R.Y/S.H Image by: FASHIONSNAP
バンタンとパルコが協業し、日本をはじめアジアの若手デザイナーを発掘しインキュベーションするプロジェクト「アジアファッションコレクション(Asia Fashion Collection)」の最終審査となる東京ステージが、10月16日に恵比寿で開催された。学生や最終学歴卒業後2年未満の若手を対象に、2017年2月に開催されるNYコレクションの舞台に挑むデザイナーを決定するランウェイショー形式の審査会で、日本から3組のグランプリが決定。「R.Y/S.H」を手掛ける山田龍之介とStella Huang、「DAIRIKU」を手掛ける岡本大陸、そして「BEHIND」を手掛ける武内明が受賞した。

「アジアファッションコレクション」日本から3組がNY行き決定の画像を拡大

 「アジアファッションコレクション」は、日本をはじめとするアジアの若手デザイナーがNYコレクションでのランウェイデビューをかけて競い合うコンペティションの要素と、その後に東京やアジアのファッションイベントに参加する機会の提供、そして現役プロによるブランド独立のための実践的な指導などを通じてデザイナーの成長を促進するインキュべーションの要素を兼ね備えたプロジェクト。2013年のスタートから今年で4回目を迎え、これまでに計18組のデザイナーがNYコレクションでランウェイデビューを果たし、活動を広げている。今回は参加資格が拡大したこともあり、高校生から専門学校の卒業生、アジア各国のルーツを持ったデザイナーなど多彩な顔ぶれとなった。
 日本で選抜された10組から、プレゼンテーションとランウェイショー形式の最終審査を経てNYコレクションの出場権を獲得したのは3組。山田龍之介とStella Huangのデザイナーデュオは文化服装学院の卒業生で、前回に続き2度目の最終候補。インダストリアルデザイナーのディーター・ラムスから着想を得たという今回はミニマムで機能的なデザインが評価を得た。2人が手掛ける「R.Y/S.H」は2017年春夏シーズンにブランドデビューを控えている。「DAIRIKU」の岡本大陸はバンタンデザイン研究所X-SEEDの学生で、田舎から都会に向かうナイーブな青年の旅とその心をポップなメンズウエアに落とし込み、ストーリーとカルチャーを感じさせるコレクションが際立った。「BEHIND」の武内明はバンタンデザイン研究所の学生で、NYのストリートから受けたという刺激がオリジナルのロゴやグラフィックに表現され、一環したブランディングが評価された。その他、審査員賞を獲得したバンタンデザイン研究所高等部に通う菅野浩佑は最年少の18歳で今後の可能性が期待され、バンタンデザイン研究所とここのがっこうを卒業した藤木健太郎はコミュニケーションとしてのファッションをリアルに表現したランウェイが注目を浴びた。
 なお海外からは、韓国代表としてJaesun Chungが手掛ける「J.Chung」、台湾代表としてCecilia Changが手掛ける「Ceci」、香港代表としてKevin Hoが手掛ける「KEVIN HO」がアジア代表として選出。更にNYの名門校パーソンズ美術大学から学生デザイナー選ばれ、NYファッションウィークの公式イベントとして開催される「アジアファッションコレクション」の国際的なステージに挑む。
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