「ファッションにルールはない」BLACK DIAMONDが受け継ぐ"ギャルマインド"とは

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2018年07月25日 21:33  Fashionsnap.com

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(左から)まーちりん、るな、ぇりもっこり、あおちゃん、あいちょりす Image by: FASHIONSNAP.COM
"強め黒肌"ギャルユニットのBLACK DIAMONDが、バンタン運営のトータルビューティスクール「ヴィーナスアカデミー」主催のイベント「ヴィーナス サマー フェス 2018(VENUS SUMMER FES 2018)」東京公演に参加した。「リアルトレンドコレクション」のステージで学生とのコラボレーションを実施。ギャルトレンドの変遷を辿るスタイリングショーに出演したほか、ライブパフォーマンスを披露し、ギャルカルチャーを提唱した。

 「リアルトレンドコレクション」では、ヘアメイクからネイル、ファッション、ブライダルまで各分野のリアルトレンドをヴィーナスアカデミーの学生がコレクション形式で発表。ステージのラストを飾った「ギャルの集大成」はBLACK DIAMONDがプロデュースする渋谷の観光スポット「ガングロカフェ」と今年3月にウェブで復活したギャル雑誌「エッグ(egg)」とのコラボレーション企画として実施され、アムラー系やコギャル系、ガングロマンバ系、age嬢あゆ系、西野カナ系など、平成時代の若者ファッションのトレンドの一端を創り上げてきたギャルファッションの歴史を振り返る内容で展開された。BLACK DIAMONDのリーダーぇりもっこりはガングロマンバ系として出演し、自前の「アルバローザ(ALBA ROSA)」のワンピースに身を包みランウェイを闊歩。最後はeggモデルの伊藤桃々と高澤凪が"現代のギャル"として登場した。
 BLACK DIAMONDは2012年7月に結成されたギャルサークルで、現在は10代から30代までが所属。18歳のあいちょりすは同サークルで活動する先輩の姿を見て刺激を受けて半年前に加入したという。今年に入ってからは選抜メンバーによる「Black Diamond- from 2000-」を発足させ、芸能界でも活動の場を広げている。
 今回のイベントで着用したメンバーの服はすべて自前。ギャルブランドは事業を縮小したり終了しているためメルカリで古着を購入することが多いが、「"ギャルはこの服じゃないといけない"というルールはない。私も今は"病みかわいい"系や"原宿Kawaii"系の服も着る」(ぇりもっこり)とし、好きなアイテムを身につけることが個性を表現するギャルマインドにつながっているという。メンバーのあおちゃんは「派手な人が減って、みんな同じ格好をしているから渋谷の街を歩いていても面白くない。ギャルになってほしいとは言わないけど、周りの目を気にして"自分が可愛いと思う格好"を我慢している人も多いと思う。人との違いをもっと出していけばいいのに」と意見する。
 ガングロギャルは1990年代後半に流行したが現在は"絶滅危機"とも言われており、BLACK DIAMONDがプロデュースする「ガングロカフェ」も"ガングロギャル不足"を理由に今月18日から休業している。BLACK DIAMONDのマネージメント担当者は「今の中高生はガングロギャルを知らない人が多いので、YouTubeやバラエティ番組での活動を通じて広く知ってもらいたい」とコメント。また、海外ではギャルサークルが活発化しているといい、国内に留まらず活動を広げていく考えだ。
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