学生時代、よく雑誌の投稿コーナーにネタを送っていたのですが、これがどうにもこうにも採用されません。大量に投稿していた訳ではないのですが、同じくらいの数を送っていた友人は月に何通か採用されていたのです。笑いのセンスの問題もあるのでしょうが、こういったネタ投稿が採用されるコツはないのでしょうか?
今回は、週刊少年サンデーや週刊少年チャンピオンなどの投稿コーナーで優勝した経験を持つハガキ職人・ポスティング失敗さんに、ラジオや雑誌の投稿コーナーにハガキを採用されるコツを教えてもらいました。
■採用してもらうコツは?
――いきなりですが、投稿ネタが採用されるコツってあるのでしょうか?
コツといいますか、採用されるようになるにはまずその番組や雑誌で採用される傾向を分析することが大事だと僕は考えていますね。雑誌なら採用ネタが掲載誌面で確認できるのでいいのですが、ラジオは録音しないと残らないのでちょっと難しいですね。
――傾向を分析……なにやら難しい感じが(笑)。
僕はバリバリのデータ派なので(笑)。とにかく実際に採用されたネタを見て、この媒体はあるあるネタがいいのか、それともぶっ飛んだネタがいいのか……などを考える訳です。
――確かに雑誌によって、掲載されているネタの色ってありますね。
ラジオでもそうなんですけど、そういった媒体の色をしっかりと見極めることが大事だと僕は思いますね。
――なるほど。そのほかに何かありますか?
投稿するコーナーの選び方ですね。フリージャンルのコーナーだと、採用基準が高かったりして難しいことがあります。なのでまずは大喜利的なコーナーに出すのがいいですね。そしてとにかくたくさん投稿してみること。それで一度でも採用されると、自分の中で「こういったネタがこの媒体に合う」というある程度の基準が見えてくるんです。
――手探りの状態からガイドラインが見えてくるんですね!
あとは、そうですね……その媒体の人気投稿者のネタのパターンをマネるのもいいですね。もちろん丸パクリという意味ではなくて、オチをつける場所をまねるとか、ネタの切り口をまねるとかそういう意味で。
――模倣ということですね。
やっぱりよく採用されている人のネタには一定のルールがあったりしますから、まずはそういう所をまねて始めるのもひとつの手段です。
■名前を覚えてもらえ!
どうしても採用されないのなら、爆発のある下ネタやパーソナリティーの悪口、または不謹慎ネタに頼ってみるのもひとつの手ではあります。ただこういったネタは玄人ウケが悪い場合もありますが……(笑)。
――いわゆる禁じ手のような感じなのですね(笑)。
ドーピングのような感じですからね……。でもこういったネタはとにかくパーソナリティーに名前を覚えてもらえるんですね。名前を覚えてもらえるのは大きなアドバンテージになるので。そこから自分の色を出して行くというのもアリです。模倣するなり下ネタを使うなりして採用されるといろいろ見えてきますからね。とにかく成功体験を積み重ねていくのが大事です。
――そのあたりは仕事と一緒ですね(笑)。
■ハガキにひと工夫を!
――投稿ネタ以外にも採用されるコツはありますか?
あとはハガキや封書でネタを送る場合なんですが、とにかく文字は丁寧に書きます。あと5W1Hやてにをはなど、文章の書き方にも気をつけますね。
――評価する側もそういったハガキの方がうれしいですよね!
あて先面でも、コーナーの部分の色を変えたりしますね。
――その理由は?
ハガキを仕分けする人が見分けやすいようにです。実際に編集部でハガキを仕分けする人にも覚えてもらいましたし。ネタの本分ではないですけど、人間と人間が接する部分ですから。
――なるほど! そこまで考えてネタを送っているんですね! 勉強になりました!
ポスティング失敗さんから聞いた投稿ネタが採用されたコツをまとめると……
・投稿する媒体の傾向をつかめ!
・常連投稿者のやり方を真似てみる!
・パーソナリティーに名前を覚えてもらえ!
・下ネタ・不謹慎ネタもひとつの手段だ!
・投稿ネタはとにかく丁寧に書け!
・ハガキの場合は細かいところに気を配れ!
といった感じになります。もちろんこれが確実に採用されるアプローチという訳ではないですが、採用率アップのコツであることは間違いないようです。テレビの大喜利番組やラジオや雑誌の投稿コーナーでの採用率がイマイチという人は、これらのコツを踏まえて投稿してみてはいかがですか?
(貫井康徳@dcp)
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