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春は新しい服を買うのが楽しい季節ですよね。でも、デザインだけで選ぶのはやめましょう!
実は、子ども服の形状が原因で危険な事故がたくさん起きているんです。
そこで今回、公益社団法人 日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会と全日本婦人子供服工業組合連合会の発表資料を参考に、”子ども服選びで気を付けるべきこと”をお伝えします。
■子ども服についている”紐”が地味に危険だった!
まず、公益社団法人 日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会は、パーカーのような”紐のついた服”について警告を出しています。
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それは、紐がどこかにひっかかって首が締まったり、もしくは転倒したり、自転車に巻き込まれたりしてしまうことがあるから!
東京都が実施した消費者アンケート調査では、全体の77%がひやり・ハットを含め事故を経験していることもわかっています。
しかし、96%の人がこの件でどこにも苦情を出していないので、「服についている紐が危ない」ということが意外と知られていないのです……! 恐ろしいですよね。
■海外では服の安全規格がしっかりしている!
そしてこれは、日本ならではの危険です。
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アメリカやヨーロッパなどでは、子ども服に関する様々な安全規格が定められています。
例えば、7歳未満の子ども服は上着の首まわりや裾の紐や後ろから出ている紐はNG。また、つけてもいい紐の長さにも細かい規定があるのです。
ちなみにイギリスでは、ファスナーやボタンも細かく決められています。1976年から、胸囲44cm未満の衣類には紐付きフードをつけることも禁止です。
日本ではまだ海外ほど細かい規格がありません。だから、小さい子どもの服だけは、何となくデザインだけで選ぶのは避けてほしいのです。
■事故から子どもを守る子ども服のポイント
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それでは、事故を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか? 全日本婦人子供服工業組合連合会が出した「子供用衣類の設計に関するガイドライン」から、安全な子ども服の選び方をご紹介します。
(1)フード
・視覚、聴覚の妨げになる可能性のある大きさのフードは避ける
・力が加わったときにフードが本体から外れるようなホック仕様のものを選ぶ
・身長120cm未満(7〜8歳)は、フードの衿首部分に引き紐がないものを選ぶ
・紐の先にボタンなどの装飾品や大きな結び目がなくて”どこから引っかかりにくいもの”を選ぶ
(2)紐
・ウエストの紐は長すぎないもの、弛みがないものを選ぶ
・ズボンの裾から垂れ下がる紐は3cm以下にする
(3)ボタン
・食べ物に似た形のボタンは避ける
・すぐ取れるボタンは誤飲の恐れがあるため、しっかり縫い付いているものを選ぶ
(4)ファスナー
・ファスナーを上げたときに首や顎を挟まない取り付け位置のものを選ぶ
・ファスナー上部にホックやボタン、面ファスナー(マジックテープ)などがついていて、直接肌に当たらない”顎や首を挟まないもの”を選ぶ
・ファスナーの替わりにホック、ボタン、面ファスナー(マジックテープ)の上着を選ぶ
簡単にまとめると、引っかかりそうな大きいもの、長いもの、転んだときなどにケガをしそうな鋭利なもの、傷つきそうなものが危険な子ども服になります。
何か起こってからでは遅いので、ぜひ一目惚れして衝動買いしないようにしてください。
以上、子ども服の意外な注意点でした。
こういったポイントを頭に入れておくと、事前に事故を防ぐことができます。一緒にオシャレを楽しみつつも、安全な服を選んで、子どもを危ない事故から守ってあげましょう!
【参考】
※ 24. 子どもを事故から守るために子ども服のJIS化を望む − 公益社団法人 日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会
※ 子供衣類の設計に関する安全対策ガイドライン(改訂版) − 全日本婦人子供服工業組合連合会
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