「男女 男男女 男女っ!」の太郎が、顔出し解禁EDMで華麗に復活!?

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2014年07月08日 22:00  リアルサウンド

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太郎『二郎』(WOOLY ARTS)

 「先生、男子がガイドさんの言うことを聞きません! 〜 男女 男男女 男女っ!」のフレーズで知られる太郎のヒット曲「男女」を覚えているだろうか? 2006年10月に、ドワンゴで着うたが先行配信されてから今年で7年が経過した。


(参考:まらしぃが明かす、クリエイターとしての信条「ニコ動に初投稿した時のノリは失いたくない」


 太郎が「男女」を世に出した後、2006年12月12日にはニコニコ動画の誕生もあり、その後、複数の「男女」のN次創作ヒット作品が増殖したことにあらためて注目したい。


 そう、初音ミクの誕生が2007年8月31日だったことを考えると、映像のN次創作はもちろん、歌ってみた、踊ってみた文化の走りであったかもしれないのだ。当時、小学生から大学生、会社員の間でも休み時間や、カラオケ、呑み会などで「男女」が自然発生的に流行していたのは、動画共有サイトがヒットの発生装置になる可能性をいち早く示した歴史的作品といえるのではないだろうか?


 「男女」の評判は海外にも響き渡り、イギリスの女の子、ベッキー・クルーエルが、YouTube上で「男女」の踊ってみた動画を投稿したことが大反響となり、日本でメジャー・デビューしたことも忘れられない。


 そんな太郎が、7月9日(水)に新作アルバム『二郎』をアートレーベル【WOOKY ARTS】よりリリースする。フォーク×テクノポップなラブソングを中心にレコーディングされた新作アルバムだが、注目すべきは本作のボーナストラックで新録された「男女(2014 y0c1e remix)」の劇的なインパクトだろう。


 7月スタートの話題のテレビアニメ『人生』オープニング曲を手がける気鋭のトラックメーカー、y0c1eによるリプロダクションで大復活を遂げた楽曲は、同時代性なダブステップ×EDMアレンジを取り入れ進化を感じさせつつ、"中毒性の高い"ポップなメロディーと歌詞のインパクトは健在だ。


 なお、本作の映像は、19歳の鬼才映像クリエイターユニット「カチマケ」によって、プロジェクションマッピングを活用して撮影されている。


 本名×生年月日×出身地×血液型×身長×体重=不明という、X JAPANのYOSHIKIにも通じる謎プロフィールを持つ「生きるレジェント」太郎は、次のようなメッセージを寄せた。


 「長年の夢(?)だった空を飛ぶことができました。映像は映画のTRONをイメージしています。これプロジェクタで映された映像に合わせて私が動いてるんですけど、ノーカットでやってるんで失敗したら最初からやり直し失敗したら最初からやり直し、の繰り返し。朝9時から午後2時くらいまで撮影したので途中休憩を入れても正味3時間くらいは撮り続けてましたね。へっとへとな感じが私の動きから見てとれるでしょうか……。by 太郎(原文のまま)」


 元祖「男女」が誕生当時、まだ小学生だった鬼才映像クリエイターユニット「カチマケ」の菖蒲理乃と千秋パトリックレイシーがオリジナル「男女」をタイムリーに聞いて育ち、今回最新テクノロジーを駆使して、あらたな息吹を映像で表現したアートサイクルにも注目したい。動画共有サイトでのヒットにも“継承”と“進化”があるということを証明した作品といえるだろう。


 そんな、太郎のEDM「男女」は、モーニング娘。とのテレビ番組共演で話題となった後藤真希がチーフ・キュレーターを担当することで話題の、オトナ女子向けWEBマガジン『Alifis』でもピックアップ。さらに、EDM「男女」が収録されたCDアルバム『二郎』は、これまで数々のヒットを生み出してきた下北沢ヴィレッジヴァンガードでも、映像モニター展開で取り扱われるという。


 これまで人前にあらわれることのなかった太郎が、ミュージックビデオでの顔出し解禁に続き、ついに7月18日(金)18時から、タワーレコード秋葉原店にてインストア・ライブが決定したそうだ。生「男女」の破壊力とはいかほどのモノだろうか? 引き続き音楽シーンの圏外で活躍する、異端児天才アーティストのポップな生き様に注目してみたい。(ふくりゅう/音楽コンシェルジュ)



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  • 当時の友人に聞かされたが、この曲の良さがわからなかった。
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