【話題】ベネッセ顧客情報流出事件「金券500円or基金へ寄付」に「ファッ！？」

今年7月に事件が明るみになったベネッセの顧客情報流出で新たな動きがあった。
今月10日に発表された同社のプレスリリースによると、被害の実態件数は約2895万件にのぼり、名前・性別・生年月日をはじめ、住所と電話番号、また一部サービス利用者においてはメールアドレスが含まれていることを報告している。



合わせて情報漏えいの被害者に対しては、10月下旬までにお詫びとご報告の手紙を送ることを発表、そちらにお詫びの品として500円分の金券（電子マネーギフトまたは全国共通図書カード）の“案内”が添えられている。

しかしネット上では、すでにこのお詫びの手紙が届いた方がその内容について疑義を呈しており、そのツイートはすでに1万件以上のリツイートがされ、大きな話題となっている。

ベネッセからお詫びの通知が来た。 見てびっくり。Aお詫びに500円 Bベネッセ子供基金に寄付をってお前！！ 情報漏洩して寄付をってどういうつもりなんだろうか？ pic.twitter.com/qEa6bR987x

— 株と日本経済と息子達 (@noatake1127) 2014, 9月 17
このツイートへのリプライやネット上の反応のほとんどが、お詫びの金額ではなく、同社が今回の事件を契機に新設した財団「ベネッセこども基金」への寄付を選択肢に含んでいる点への批判である。

「寄付は良いことだけど、今じゃないでしょ？」
「少しでも回収したい？とか」
「せめて補償の形をお金で…と考える人もいるだろうけども、個人的には、お金なんてどうでもいい。逆にお金を提示されたことで『はぁ！？』だし」
「本当に寄付だとしても無礼。少しでも浮かせたいのでは？と勘ぐってしまう」
「謝罪で寄付求めるって正気かｗｗｗｗ」
「ダブルバインドだっけ？選択をせまることで、500円を受け取りやすくしたり、そもそも500円でいいのか？って心理がすっ飛ばされるやり口だよね」
「まじで手続しないとどうなるんだ？ってかPC作業も手間とるのにその時間分の手数料払えよ」
「補償は補償、寄付が欲しけりゃ別件でやれよ」
「とにかく、信じられない！！どういう思考回路で、このような決断にいたるわけ？」

テレビ・新聞等での既報のとおり、事件の一次的犯行におよんだ同社の業務委託先元社員はすでに逮捕されているが、同社自体における根本的原因の問題については、

自社の情報セキュリティに関する過信、経営層を含むITリテラシーの不足、性善説にたった監査、監視体制の運用、などの企業風土に起因する甘さにある
との見解を改めて明らかにしている。しかし今回のネット上の反響を見る限り、「企業風土に起因する甘さ」による謝罪対応とのそしりを免れない。

・お客様情報漏えいに関するお詫びと弊社対応について｜ベネッセお客様本部
http://www.benesse.co.jp/customer/bcinfo/