【コラム】 プラモデル界を席巻した「ロボダッチ」

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2007年10月30日 09:36  よりミク

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よりミク

 「人間だったら、友だちだけど、ロボットだから、ロボダッチ。イマイのイマイのロボダッチ〜♪」というCMの歌、中には懐かしく感じる人もいるかもしれません。ガンダムのプラモデルとともに、一種の社会現象にまでなったロボダッチシリーズ。卵型のロボット「タマゴロー」やガマガエルに忍者が乗った「ガマロボ」など、カラフルな彩色に、ユーモアと可愛さが共存する姿は、唯一無二の存在感で多くの子供たちを魅了しました。今年5月、TV番組「さんまのまんま」に出演した37歳の阿部サダヲが「ロボダッチが好き」と語っていましたが、現在30〜40代前半の大人たちにとって、それは夢を与えてくれる商品だったのです。
上)タマゴロー 下)ガマロボ
上)タマゴロー 下)ガマロボ
 ロボダッチの祖先は、赤ん坊のごとく病室で産声を上げます。ファンページ「ロボダッチ 海賊船」によると、デザインを担当した小澤さとるさんが交通事故で入院した際に、食事についてきたヤクルトの容器に暇つぶしで顔を描いたのが、誕生のきっかけだったそう。そうして作ったロボットを窓際に並べていたところ、最初に看護師さんの目に止まり、次第に入院している子供たちの話題の的に。病気や怪我で苦しむ子供たちにとって小澤さんの作るロボットは、きっと大きな励みになったに違いありません。またこのとき、小澤さんはヤクルトの容器だけでなく、タマゴにも顔を描いていましたが、それが「タマゴロー」の原型となりました。  こうして1975年、小澤さんと模型メーカー今井科学の手によってプラモデル「ロボダッチ」シリーズが世に放たれます。4点パック300円、バラ売りで1個80円。オリジナルものに加え、ガンダムやマクロスなど人気アニメのデザインを混在させたモデルを発売するなど、ロボダッチは瞬く間に子供たちの心をつかみ、プラモデル界を席巻していきます。ファンのための冊子「ロボダッチファン」、タカラの超合金、オンダのソフビなど、関連商品も次々と発売され、一時代を築いていくことになったのです。1990年代に入ると人気は落ち着いていきますが、その存在は子供たちの思い出の中にしっかりと焼き付けられ、月日が過ぎ去った今でも「伝説のプラモデル」として語り継がれています。  2005年には、サンエスから復刻版シリーズが発売されました。パッケージのイラストやおまけのチラシなど、当時を彷彿とさせる要素満載で、ファンにとってはたまらない再発売仕様。昔とあまり変わらない価格(300円)で買えるというのも、ニクい限りですね。また、オリジナルにこだわる人には、Yahoo! オークションで取引きされているデッドストック、新品展示品がオススメ。特に、子供のころは高くて買えなかった人も多い「ロボッ島」シリーズなどは、ファン垂涎の商品でしょう……。あの時の悔しい思い出を振り返りながら、製作に励んでみてはいかが?(編集/執筆:mixiニューススタッフ)
左上から時計まわりで)ロボZ、タマロク、ロボQ、ロボX
左上から時計まわり)ロボZ、タマロク、ロボQ、ロボX
ロボッ島シリーズ「大島」のチラシ
ロボッ島シリーズ「大島」のチラシ
写真提供:学級新聞 〜Jのホームページ http://www.geocities.jp/j02i924/index.html
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