Q1. メタボリックシンドロームの診断基準は?
腹囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上で、高血圧・高血糖・脂質代謝異常のうちいずれか2つに当てはまった場合、メタボリックシンドロームと診断されます。
Q2. メタボリックシンドロームはなぜ気をつけなければならないの?
日本人の死亡理由の約3分の1を占める心臓病と脳卒中は、その原因の1つに動脈硬化の進行があります。そして、動脈硬化を起こしやすい人は、糖尿病や高脂血症、高血圧などの病気があり、それは主に内臓脂肪型肥満というタイプの肥満の人に多くみられます。ところが、高脂血症や高血圧は、手遅れになるまで自覚症状がほとんどありません。メタボリックシンドロームを早期に発見し、動脈硬化の引き金となる糖尿病や高脂血症、高血圧を早期に治療することで、心臓病や脳卒中を予防することが可能です。
Q3. メタボリックシンドロームを放置するとどうなるの?
糖尿病や高血圧症、脂質異常症だけでなく、虚血性心疾患や脳血管障害、高尿酸血症、腎臓病、認知症などの重い病気を引き起こす危険性があります。
Q4. メタボリックシンドロームになるのは大人だけ?
小児にもあります。小児肥満の子どもは、その約70%が成人肥満に移行すると考えられていて、早期からの予防が必要です。小児期メタボリックシンドロームの診断基準は、腹囲が中学生の場合で80cm以上、小学生の場合で75cm以上、もしくは腹囲÷伸長が0.5以上、かつ、高血圧・高血糖・脂質代謝異常のうちいずれか2つに当てはまった場合とされています。
Q5. メタボリックシンドロームを改善するには?
最初の目標として、体重を5%減量することを目指してください。
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Q6. 食事面で気をつけることは?
栄養バランスを崩さないように気を付けつつ、摂取カロリー量を減らし、減量していきましょう。また、早食いや間食、夜食などの太りやすい食習慣も改めましょう。
Q7. 運動面で気をつけることは?
運動習慣を身につけ、1日の消費エネルギーを増やしていき、1日のエネルギーバランスを「消費 > (食事などの)摂取」の状態に持っていきましょう。
Q8. その他で気を付けることは?
ストレスや精神疲労も、“やけ食い”や“やけ酒”などを引き起こし、メタボリックシンドロームになってしまう危険因子の1つです。また、睡眠不足は食欲を刺激するホルモンの分泌を高めてしまいます。十分な睡眠時間を確保することも重要です。
Q9. いつから始めればいいの?
特定健診で指摘された方はもちろん、健診を受けていない方でも当てはまる場合は、まさにこれを読んでいる「今」から生活習慣の改善に取り組んでください。メタボリックシンドロームにならないための対策は早すぎていけないことはありません。
(QLife編集部)
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