【コラム】 止まらない一口、10円まんじゅうの今

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2007年11月20日 11:06  よりミク

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よりミク

 もうすっかり有名になった10円まんじゅうは、その1個10円という低価格に似合わぬ(?)おいしさで、相も変わらず大人気です。パンやインスタント麺など、身近な食品が相次いで値上げされてゆく中、まんじゅう店は10円というスタンスを貫いています。ブームに火が付き始めてから1年ほど経ったいま、10円まんじゅうを取り巻く状況はどのようになっているのでしょうか。
大人気の10円まんじゅう
大人気の10円まんじゅう
 今どき10円で買えるものって何があるかな? そう思って調べてみると、カレーやラーメンなど思いがけないものを見つけることが出来ました。ですが、それらはほとんどイベント開催などに伴った期間限定のもので、継続的に10円で提供しているというのはあまり例がないようです。けれど、10円まんじゅうのブームは継続だけでなく、確かな拡大の兆しを見せています。ブームを牽引する「和ふ庵」は首都圏一円に、「小饅頭本舗」は関西や北陸にも進出するなど、数十店規模のチェーン店を展開。また、町の和菓子屋さんのような単独店舗でも10円を旗印にするお店は増え、今や北海道から九州まで、10円の勢いは飛び火しています。
ブームを牽引する「和ふ庵」
ブームを牽引する「和ふ庵」
 10円まんじゅうの魅力。それはふっくらモチモチの食感と、飽きが来ない上品な甘さ。「たかが10円でしょう? おいしいわけないよ」なんてあなどれない10円のクオリティ。サイズは直径3.5cm程度とやや小ぶりでも、中にはしっかりとあんが詰められています。「どれどれ、ひとつつまんでみようか。おっ! ……やっぱりもうひとつ」。スナック菓子と同じような感覚で、気付けば止まらなくなってしまうことも。でも、そんな気軽さがこのおまんじゅうの最大の魅力。たとえ50個食べたとしても、値段は500円。このオトナ買いのような数値感覚に、ちょっとした贅沢気分も味わえますよね。  黒糖のものが主流の10円まんじゅうですが、それ以外にもいくつかバリエーションを見つけられます。たとえば、関東に6店舗を展開している「さくら小福」では大福もち(15個190円)。道頓堀の「おいで屋」では、つぶあんの「田舎まんじゅう」。「和ふ庵」は季節限定のメニュー開発も積極的で、夏にはゆずを使った「和ふ柚子」、現在はかぼちゃを練りこんだ「和ふかぼちゃ」(30個500円)なども販売しています。これもまた飽きさせない工夫のひとつですね。  そうした中で、ひときわ異彩を放つのが「香港厨師会」の10円まんじゅうシリーズ「まんテン」です。そもそもおまんじゅうのルーツは中国。「厨師会」は10円まんじゅうに中華テイストを持ち込みました。そう「肉まん」です。それ以外にも、抹茶の風味をいかした「茶まん」、地鶏100%の「地鶏まん」、エビ、帆立、カニ、イカといった海鮮素材を詰め込んだ「海鮮まん」などオリジナルまんじゅうを開発しています。しかも、これらを通信販売で全国どこでも取り寄せることができるのも大きな魅力です。
海鮮素材を詰め込んだ海鮮まん
海鮮素材を詰め込んだ海鮮まん
 たかが10円、されど10円。低価格、だけどおいしいというこのギャップ。ブームはまだまだ息の長いものになりそうな気配です。ついくせになる甘味の誘惑。こみ上げる笑顔とともに「まんじゅうこわい」なんてセリフも口をついてしまうかも知れません。(編集/執筆:mixiニューススタッフ) 関連サイト 和ふ庵:http://www.10yen-manju.com/ さくら小福:http://www.sakurakofuku.jp/index.html 香港厨師会:http://www.hongkong-chushikai.co.jp/ManTenShop/index.htm 小饅頭本舗:http://www.komanju.jp/index.html
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