2016年のブランパンGTシリーズでチャンピオンを獲得したHTPモータースポーツが、2017年シーズンの参戦体制を発表した。マキシミリアン・バークとドミニク・バウマンのチャンピオンコンビを解散させている。
昨シーズン、HTPのメルセデスAMG GT3を駆り、スプリントカップ、エンデュランスカップでタイトルを獲得したバークとバウマン。今季もHTPから両カップへの参戦を継続するが、それぞれ異なるマシンに乗り込むこととなった。
バークの新パートナーとなるのは元ベントレー・ワークスドライバーのフランク・ペレラ。一方、バウマンは2012年のドイツF3チャンピオン、ジミー・エリクソンを新たに迎え、4月1〜2日に開催されるスプリントシリーズ第1戦ミサノに挑む。
HTPモータースポーツのチームマネージャー、ローランド・レフフェルドは「私たちはチーム内の組織を再編成している。この変更はチームをより強くするものだ」と語った。
バークのチームメイトとなるペレラは、昨年のVLN最終戦で行われたトライアウトで成功を収め、今季からHTPでフルシーズンエントリーを果たすこととなった。
また、ドイツF3からGP3を経て、昨年はGP2を戦ったエリクソンは今シーズン、シングルシーターからGTレースへ転向する。
エリクソンは「ブランパンGTは、多くのドライバーに新しいチャンスを広げる素晴らしいレースだよ」とコメント。自らのキャリア転向については「GTレースへの挑戦は正しい判断だと信じている」と続けた。
HTPがスプリントシリーズに投入する3台目のAMG GT3は、レギュラードライバーのジュール・シムコビアクと、元ヨーロピアンF3チャンピオンのファビアン・シラーのコンビが決定。シラーはAsLMSアジアン・ル・マン・シリーズでLMP2クラスへの参戦経験を持つ。
4月23にイタリア・モンツァで開幕する耐久シリーズのラインアップについて、HTPは現時点で確定していないというが、GP3ウイナーで元GP2ドライバーのマービン・キルホファーの加入が有力視されている。
また、元DTMドライバーのマキシミリアン・ゴッツがチームに復帰する可能性も高いとされた。
レフフェルドは耐久シリーズの布陣について「まだいくつか解決すべきことが残っている」とコメント。
「キルホファーはすでにADAC GTマスターズでチームに所属しており、将来的には世界各国のGTレースに参加することになるだろう。しかし、それが今年になるかどうかは分からないよ」