レッドブルF1、期待外れの開幕戦「“トリックサスペンション”禁止が低迷の理由ではない」

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2017年03月29日 08:21  AUTOSPORT web

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2017年オーストラリアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、開幕戦でメルセデスやフェラーリに太刀打ちできずに終わった後、パフォーマンスが精彩を欠いたのは、いわゆる“トリックサスペンション”が禁止されたこととは関係ないと主張した。

 オーストラリアGPでレッドブルはセットアップがうまく決まらず、ルノーのパワーユニットのパワー不足の問題を抱え、トップ争いに絡むことはできなかった。
 予選でマックス・フェルスタッペンはポールポジションのメルセデス ルイス・ハミルトンより1.207秒遅く、5番手に沈み、決勝でもメルセデスとフェラーリの4台に続く5位にとどまった。ダニエル・リカルドは予選Q3でクラッシュ、決勝では、スタート前にギヤボックスセンサーのトラブル、決勝走行中にフュエルセルのトラブルが発生し、最終的にリタイアしている。

 2016年末にフェラーリが、空力性能の向上を目的としたサスペンションデザインの合法性に関してFIAに問い合わせを行った。これを受けてFIAは、プレシーズンテストに先立ち、規則を明確化する技術指令書を各チームに送付、テスト中に全チームの検査を行い、その結果、レッドブルとメルセデスに対してデザインを変更するよう求めた。

 2017年導入を目指して評価していたコンセプトがより優れていたものだっただけに、これを断念しなければならなくなったことがパフォーマンスに響いたのではないかとの問いに対し、ホーナーは「そうは思わない」と答えた。

「禁止されたサスペションシステムは、我々が冬の間に開発しようとしていたものだった」

「正直言って、これを走らせる能力があったとしても、重量の問題でマシンに装着することはなかっただろう」
「我々は過去数年と同様に効率的に走っていた」

 F1テクニカルレギュレーションが大きく変わった今年、レッドブルが王者メルセデスの最大のライバルになるものと目されていただけに、期待外れの開幕戦だったが、ルノーは大きなアップデートを予定しており、早い段階でトップとの差を縮めていけるとホーナーは語った。

「メルセデスとの差はそれほど大きくはない。0.5秒ぐらいだと思う」とホーナー。
「フェラーリはここで非常に印象的だった。おそらく最速のマシンだった」
「ここで我々のマシンは速さでは3番目だった。前のマシンと戦うには0.5秒を見つけなければならない」
「決勝を通して、マックスはキミ(・ライコネン)をプッシュしていた。だが(セバスチャン・)ベッテルやハミルトンほどのペースはなかった」

「まだシーズンは始まったばかりだ。新レギュレーションが導入されてからまだ日が浅い。我々は異なるコンセプトを選んだ。このコンセプトには開発において大きなポテンシャルがあると信じている」
「オーストラリアのコースで我々はこの2年間、あまり強くなかったが、今回、ポジティブな要素をたくさん見つけることができた」
「今後のレースにおいてここから積み上げていけるはずだ」 

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