母・松田聖子と距離を置いた、神田沙也加という生き方

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2017年05月10日 19:00  citrus

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出典:「神田沙也加オフィシャルブログ」より

2017年4月26日、俳優の村田充さんとの入籍を発表した歌手/女優の神田沙也加さん。Instagramにアップしたお父上の神田正輝さんと夫婦での3ショットは微笑ましかったが、同時に「あれ? お母さんとの写真はないのかな……やっぱり仲良くないのかな」という疑問も浮かんできた。

神田沙也加さんと松田聖子さん……十代、二十代では今回の入籍報道があるまでふたりが母娘であることを知らなかったという方もいるらしい(!)が、リアルタイムで沙也加さんの成長やデビューを知る層なら不仲と聞いても「さもありなん」と思う方が一定数いるのではないだろうか。


■娘は母の生きざまから「松田聖子のようになりたい」と思っただろうか

以前執筆した「無関係な“二世タレントの不祥事”で仕事がキャンセル!? 悲痛すぎる二世タレントの本音」でも触れたが、著名な親を持った子は世間からの偏見を受け、ストレスを抱えることが多い。親が破天荒なキャラクターであればなおのことだ。

1997年、沙也加さんが10歳の時に聖子さんは神田正輝さんと離婚した。結婚中からほぼ同期の大物男性アイドルや語学教師のジェフなどと浮名を流し、離婚後もさらに奔放な恋愛ライフをくりひろげた母に対し、多感な時期の沙也加さんはどんな想いを抱いただろうか。少なくとも一人の女性として「母みたいになりたい」とは思わなかっただろう。

また同じ芸能人としても二人の想いは食い違った。沙也加さんは2001年に“松田聖子プロデュース”SAYAKA名義でデビューし、コンスタントにCDをリリースしたりドラマに出演したりとそれなりに活躍していたものの2005年には活動休止。一般人として飲食店でアルバイトしたり、当時人気だったゴシック&ロリータファッション誌『KERA』の読者モデルに応募するなどして同世代の少女並に自分の道を模索しはじめた。

親子の不仲説もささやかれたが、単に敷かれたレールを歩むよりも、自分が興味のあるカルチャーに触れたり、一人の人間として生きている実感をつかみたかったのだろう。そのためには聖子さんから一定の距離をおく必要があった。


■「アナ雪」で圧倒的な表現力を示した神田沙也加──母娘は互いの良きライバルに?

2006年には『神田沙也加』として母の手を離れて再デビューを果たしたが、それからの沙也加さんの活動は派手なメディア露出は少なく、舞台や声優、バンドなどが主。芸能人としてけっして注目されていたわけではなかった。しかし“松田聖子の娘”ではなく神田沙也加としてのポジションを得て、周囲から承認されることの満足感は大きなものがあっただろう。

2014年にディズニー映画『アナと雪の女王』日本語吹き替え版のアナ役で大ブレイクを果たし、母にも並ぶスターへと成長した沙也加さん。しかも、このたび人生の伴侶を得て、まさに順風満帆の時期と言える。

結婚の情報をマスコミにリークしたのは聖子さんなのでは?などと書く芸能記者がいるようだが、たとえ結婚相手に不満があり素直に祝福できなかったとしても、ちゃんと気持ちをぶつけ合えば母娘互いに認め合い適切な関係性を再構築するチャンスだと思うのだが、いかに。不仲だどうだと騒がれているが、娘の成功や幸せをまったく否定するほど性悪な聖子さんではないだろう。

肉親だからと言って仲良くしなければいけないこともないし、その関係性は人それぞれでいいと思うが、仲良くしているに越したことはない。それぞれのファンも週刊誌で「確執」などという見出しを目にしたくはないだろう。いろいろと差し出がましいことを書いてしまったが、今後の沙也加さん、聖子さん母娘に幸多かれと願うばかりだ。
 

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