ビートたけし・松本人志を頂点とし、ロンブー淳・オリラジ中田・キンコン西野……と、熾烈な椅子取りゲームが繰り広げられている「お笑い芸人出身のコメンテーター枠」であるが、そんななか、水爆クラスのとんでもない“逸材”が突如舞い降りてきた。
ジミー大西(53)である。お笑いタレントで画家でもある彼が7月4日、大阪市内で行われた「第7回大阪マラソン」の記者会見に登場。そこで、なんと! 只今世間をお騒がせ中の小出恵介(33)について、コメントを発したというのだ。なぜ、あえての小出なのか? 『東スポWeb』によると、その経緯は以下のとおり。
7月7日から配信予定だったジミー自身の半生を描いた明石家さんま(62)プロデュースのネットフリックス配信ドラマ『Jimmy〜アホみたいなホンマの話〜』が、さんま役を演じた俳優・小出恵介の17歳女性との飲酒・淫行により、お蔵入りの危機に。その後、さんま役に代役を立て、再度撮影を行うことが決まった。
一連の騒動後、初の公の場となったジミーだが、いつもはメディアに一切触れない俗世離れした生活を送っているため、「(小出の)事件も2日遅れて、(所属事務所の)吉本から聞きました」と前置きしつつ、独自の小出論を語った。
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……のだそう。
「ショックもありましたが、小出さんに対しては、心の健康を気をつけてほしいと思います」
(謝罪の連絡などはないそうだが)「気持ちは受け止めています。心が病んでいるんやろなと思ってます」
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さらには、“プロデューサー”であるくせに、ジミーへトラブルの顛末を一言も報告していなかった明石家さんまについても言及。
「普段から、さんまさんは僕に真剣な話をしないんです」
そして、
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「(撮り直しについては)今日聞きました。普段、ニュースなども一切見ないので。今回初めて聞いて『Jimmy』という物語がどこかで見れることはうれしい」
「(小出の代役については)さんまさんが選ぶ方なら誰でもいいと思います」
……と、会見を〆た……らしい。
一聴すれば、当たり障りのない無難なコメント……とも取れなくはない。だが、私はここまで心ない……と言うか、まったく次元の異なったダンジョンでインタビューイの発言すべてが上滑りしているような、“ミステリアス”を匂い立たせるコメントを聞いたことがない。
「心の健康に気を付けて」って(笑)。「心が病んでるんやろな」って(笑)……ホント、ジミー大西にとって、小出恵介なんて人物は心底どーだっていい存在なんだろう。心底どーだっていいから「このヒトの名前を覚えよう」という気迫すら1ミリさえ伝わってこない。自身をモデルにしたドラマをおシャカにしかけたキーパーソンであるにもかかわらず、おそらく数日後、彼に「ところで小出恵介の話なんですが…」と振ったところで、「それ、誰ですか?」と返ってくるに違いない。「気持ちは受け止めています」って……どのへんで? なんの? どんな風に(笑)?
私も原則としては、「無知」を武器とし、知らないことを盾に暴言を吐く傾向の強い物書きではあるんだが、そんな私でも原稿のテーマとする人や物や事象について、一応ウィキペディアくらいは開いて下調べをする。
どーだっていいことをどーだっていいままに放置しておき、「心の健康」「心が病んでいる」……と「心」なる、どーにでも取れる単語に諸悪の根元を丸投げする──そんなタイプの斬れ味を持つ“コメンテーター”を、私はず〜〜〜〜っと待ち望んでいた!
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