オフシーズンにメルセデスF1が直面した組織の変更は「恐れるようなものではなかった」とウォルフ

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2017年07月25日 17:12  AUTOSPORT web

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メルセデスのウォルフが、困難だった序盤戦を振り返った
メルセデスF1は、過去12カ月間で多くの変化を経験してきたが、チームトップのトト・ウォルフは、これは良いことであり恐れる必要はないと話している。

 2016年のワールドチャンピオンを勝ち取ったニコ・ロズベルグが、そのわずか5日後に引退を表明したことでチームは大きな困難に直面した。後任ドライバー探しに使える時間は、ごくわずかしか残されていなかったのだ。

 最終的に、チームは当時ウイリアムズに在籍していたバルテリ・ボッタスを獲得。移籍したボッタスは、2017年シーズン前半戦ですでに2度のポールポジションと2度の優勝を達成し、その実力を証明している。

 ウォルフは、この変化はチームにとって良いことだったとまでは言わないものの、避けられなかった事態であり、恐れるような状況ではなかったと話す。

「変化は起きるものだし、起きるべきものだ。メルセデスのようなレーシングチームは、停滞したままの組織ではない。状況を凍結するなんてことは不可能だ」

「才能にあふれ、実績を積みたいと考える若いドライバーも出てきている。取り組むべき新たなチャレンジ、新たな規則、予想できないような非効率な出来事に遭遇することもある」

「我々が取り組んでいるのは絶え間のないプロセスだ。ダーウィンは最も適応力の高い種のみが生き残ると言った。チームは常に変化し続ける種であるといえる」

 チームはまた、技術担当エグゼクティブディレクターだったパディ・ロウの離脱という事態をも乗り越えなければならなかった。2017年シーズン序盤にメルセデスの成績が伸び悩んだのは、まったくの偶然ではないだろう。

「滑り出しは若干不安定だった」とウォルフは認め、次のように続けた。

「(オフシーズン)テストは期待どおりに進まず、シーズン最初の数レースもまあまあという程度の内容だった。マシンをきちんと走らせられる、適正なセットアップを見つけることができなかったのだ」

「だが、徐々に取り戻すことができた。モナコGPの週末はひどいものだったが、正しい方向性を示すものでもあった。こうした悪い状況は、長い目で見ると助けになることがあるが、実際にそうなった。それ以降はうまくやれているよ」

 ウォルフは移籍後のボッタスのパフォーマンスを評価しつつ、前任者を称えることも忘れなかった。

「ニコとの仕事は楽しかったよ。彼はやりがいを求めるタイプであり、トップまで駆け上がったのだ」

「ときどき、彼にとっては簡単なことだったと言う者がいるが、私はとても難しいことだったと考えている。F1ワールドチャンピオンの息子が(同じことを成し遂げるための)エネルギーとモチベーションを自分の中に持つことが簡単だとは思わない」

「だが、彼は一生の夢を達成して、この仕事を終わらせることを決断した。同じように終わりのない戦いをしている我々全員にとって、刺激的な出来事だった」

「彼は果てしなく続く戦いの日々から飛び出すことを決断したんだよ」

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