けやき坂46、欅坂46にはない個性で躍進中? “漢字欅”と“ひらがなけやき”の違いを考察

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2017年07月26日 18:12  リアルサウンド

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 1stアルバム『真っ白なものは汚したくなる』が発売初週で27.9万枚を売り上げ、オリコン週間アルバムランキングに1位で初登場。さらに7月22日、23日に行われた初野外ワンマンライブ『欅共和国 2017』も大成功を収めるなど、欅坂46(漢字欅)はデビューからわずか1年ほどでトップアイドルへと成長した。


参考:欅坂46が開拓する“アイドルの可能性” 1stアルバムの主な新録曲から分析


 そんな中、欅坂の妹分である「けやき坂46」(ひらがなけやき)が、徐々に頭角を現してきている。先日、欅坂46主演ドラマ『残酷な観客達』(日本テレビ)の最終回に全メンバーが登場し、アルバム発売日に放送されたラジオ番組『AKB48のオールナイトニッポン 欅坂46スペシャル』(ニッポン放送)では、最初のMCをけやき坂46の齊藤京子、加藤史帆、高瀬愛奈が担当。そのほか雑誌やWEBメディアなどでも、けやき坂46が取り上げられる機会が増え、彼女たちの勢いも着実に加速して行っている。


 けやき坂46は、欅坂46のアンダーグループとして、長濱ねるを筆頭にオーディションで選ばれた計12名によるグループ。欅坂46がデビューする前に作られており、要は欅坂46の中に「漢字欅」と「ひらがなけやき」の2グループが存在する構図である。なので欅坂46がリリースした曲には、カップリング曲などで参加していたり、欅坂46の握手会にも参加をしている。『日経エンタテインメント!』(2017年5月号)の記事で、欅坂46の運営委員会委員長を務める今野義雄氏は「基本は同じ欅坂46の一員でありながら、別のグループとして活動していくという位置付けです。ただ、けやき坂46で頭角を現したメンバーが、欅坂46へ加入するといった動きはあるかもしれません」と、その立ち位置について答えている。


 漢字欅とひらがなけやきの違いは、漢字はクールで大人や社会に反抗的な楽曲が多いのに対し、ひらがなは乃木坂と欅坂を足して割ったような、女の子っぽい思春期の主張を吐露した世界観を感じる。今年、けやき坂46は全国ツアー『ひらがな全国ツアー2017』を開催。5月にはZepp Nambaにて、欅坂46もまだ開催したことのない大阪での単独公演を果たすなど、けやき坂46単独での活動も活発化している。そんな今の状況を伺える歌が、『真っ白なものは汚したくなる』に収録されている「永遠の白線」である。<白線 どこまで引くのか?><授業が終わったら 制服を脱ぎ捨てるように さあ外に出て 新しい世界を探そう!><僕らの前に永遠の白線がある>という歌詞には、外に出て新しい世界を探し始めた彼女達の心境が表れているように思う。


 そしてこのタイミングで、ひらがなけやきについて学べる『KEYABINGO!3』(日本テレビ)が放送開始となった。このシリーズは欅坂46のメンバーが様々な企画に挑戦するバラエティ番組だが、3では初めて長濱以外のけやき坂メンバーがレギュラーとして登場。”今もっとも有名になりたいアイドル”という肩書きで漢字欅メンバーとの対抗戦を繰り広げ、放送中のSNSのコメント数で勝敗が決まる、ある意味『残酷な観客達』方式だ。


 番組の記者発表で、欅坂46に負けないところを聞かれた長濱は「個性的なメンバーではけやき坂46も負けないです。みんな収録に対しても積極的なので、これからもっとそれぞれの面白い部分を出せていけたらいいなと思います」と答え、メンバーの佐々木久美は「キャラが濃いところです。みんな最初は出せないんですけど、『本当にこんな人が世の中にいるんだ』みたいなキャラの集まりなので、それが出せたらもっと面白くなると思います」と、個性を強調しているのが興味深い。(参考:欅坂46×けやき坂46、『KEYABINGO!』初共演 団結力対決の勝者は!?(オリコンニュース))


 第2回の放送では、コメント数を増やすためにひらがなけやきが「60分間耐久ダンスサバイバル」に挑戦。踊っている間はそれぞれの自己紹介がされるなど、ひらがなけやき入門編として最適な企画が行われた。汗と涙でビショビショになりながら60分間踊り続け、漢字欅とは違う泥臭さを見せる。漢字欅はバラエティでは女子力高めで歌になるとクールになるそのギャップがかっこ良いのに対し、ひらがなけやきは歌は女子力高めだが、バラエティでは積極的な貪欲さを見せていくという、グループとして真逆の性質を持っているのが面白い。


 そんな真逆の性質が一つになる欅坂46の全国ツアーが8月2日からスタート。さらにアイドル200組以上が出演する『TOKYO IDOL FESTIVAL2017』の目玉として参加するなど、この夏を通してさらに大きく成長していく欅坂46とけやき坂46の姿を楽しみに見守りたい。(本 手)


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