『日刊ゲンダイDIGITAL』によると、メディアにこそあまり取り上げられないものの、御年69歳になる「ジュリー」こと沢田研二が、いまだ絶大なるコンサート人気を誇っているらしい。
7月16日に始まった『デビュー50周年記念コンサート』は来年1月まで全国60カ所、66公演のロングラン。コンサートは人気のバロメータであり、この数の公演が興業として成立するのは、しかも単独公演でできるのは衰えぬ沢田人気の証なのだという。
沢田の転機は1995年。「自分のやりたいようにやっていきたい」と劇的な方向転換を果たし、すべてのテレビ番組から姿を消し、コンサート中心の活動に切り替えた。結局、この決断(再婚相手の女優・田中裕子にも“今後の進路”を相談したのだそう)が功を奏し、現在に到る……といった感じなんだろう。
|
|
かつては化粧をしたりパラシュートを背負ったり……と、なにかにつけて世間をお騒がせしたセクシーシンボル的なジュリーの面影は、もはや一切なし。年相応にお腹の出た体型と薄くなった頭髪を隠さず、歌手として純粋にノドだけで勝負する生き様は「後輩歌手の指針となるかもしれない」と、本記事の筆者であるジャーナリストの二田一比古氏は語る。じつにいい話である。
さて。話はガラッと変わるのだが、私は最近不思議に思えてならないことが一つある。たとえばカラオケに行って、私が70年代〜80年代前半あたりに流行った、いわゆる「歌謡曲」を歌っても、なぜか20代の女子がきちんとついてきてくれるのだ。いや、「ついてきてくれる」だけじゃなく、その歌手名や曲名までも正確に言い当て、一緒に諳んじてくれたり、みずから選曲して歌い上げてくれたりまでもしてくださる。
|
|
リアル世代どころか、まだ生まれてもいなかったはずの彼女たちは、いったいどこで誰から、コレら昭和歌謡の情報を仕入れてくるのだろう? 何人かにリサーチをしたところ、以下のような回答を得ることができた。
【入手先】
- お父さんやお母さんとカラオケに行って…
- おじさん上司とカラオケに行って…
- 水商売のバイトをしているとき、年輩のお客さんから教えてもらった
- 「昭和特集」などの番組を観て、いい曲だなと思った
- レンタルCD屋でたまたま借りた「昭和歌謡特集」を聴いて以来、ハマってしまった
【昭和歌謡がいいと思う理由】
|
|
- 今のJ-POPは曲調が複雑すぎるから聴いていて疲れる
- メロディーや歌詞がシンプルで覚えやすく、共感もしやすい
- ↑ゆえ、1〜2回練習すればカラオケでもそれなりに上手に歌える
- いろんな世代の人が混じっているカラオケでは、昭和歌謡を歌ったほうがウケがいい
- 一曲の時間が短くて、曲中に空間も多いから飽きにくい
そして! そんな20代女子のあいだで圧倒的な知名度とリクエスト頻度をほしいままとするのが……男性歌手ではジュリーなんである。ゆえにゴメス世代の初老オヤジたちよ。今から無理してポルノだとかラッドだとか西野カナだとかを覚える必要はまったくない!! 『勝手にしやがれ』あたりをYouTubeで探して、サラッとおさらいするだけで、どんな世代を相手にするカラオケでも、充分乗り越えることができる──と、私は断言しよう。
citrusでは【1000円分のAmazonギフト券】が当たるアンケートを実施中