IMALUはなぜ男にモテないのか? 「体が臭いから」という自己分析がズレている理由

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2017年08月17日 22:04  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

「そんな名前 欲しくないよ」/ユニバーサル・シグマ

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな芸能人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の芸能人>
「自分の体が臭いんじゃないかと思った」IMALU
『おぎやはぎのブステレビ』(AbemaTV、8月14日)

 資産家、もしくは由緒正しい家柄に育った女性は、“お嬢様”と呼ばれる。

 例えば、タレントのソンミが一時、お嬢様売りをしていた。「父親がマカオでカジノを経営している大富豪」「ダイヤモンドがちりばめられたロレックスでも、止まったら時計は捨てる」という触れ込みで、“お嬢様売り”を始めたが、これに異議を唱えたのがインドネシア建国の父、スカルノ大統領の第三夫人、デヴィ・スカルノだった。『ドラゴン・レィディ』(フジテレビ系)で、ソンミについて「セレブぶっているけど、嘘ばっかり」と語り、激昂していた。

 タレントのプロフィールは、商品のキャッチコピーと一緒で、必ずしも真実である必要はないと私は思っているが、私もデヴィ夫人と同じく、ソンミは“お嬢様”ではないと感じた。なぜなら、ソンミにはお嬢様特有の“あるもの”が欠けているからだ。

 お嬢様というものが何たるかを私に教えてくれたのは、フリーアナウンサー・高橋真麻である。真麻がフジテレビに入社した際、父親が有名俳優・高橋英樹であったことから、コネ入社と叩かれた。ネットで叩かれる日々は相当ストレスだったようで、真麻は体重が30キロ台まで落ち込んでしまったと、いろいろなバラエティ番組で語っている。

 その一方で、ズレているところにも気づかされる。フジテレビには、有望と思われる女子アナを“パン”付けで呼ぶ風習がある。番組名は失念したが、真麻は「パンラインは2年目であきらめました」と発言したことがあり、これは逆に言うと「入社して1年目までは、自分はフジの女子アナの中で中心を張れると思っていた」ということだ。激ヤセするほど精神的に追い込まれても、自己評価は案外高い……この一種のニブさが、お嬢様の最大の特徴ではないか。

 真麻と同じ類いのニブさを持っているのが、タレントのIMALUである。言わずと知れた、明石家さんまと大竹しのぶの娘であり、芸能界入りしたものの、芸能人として成功しているとは言い難い。プライベートもあまり好調ではないようで、8月14日放送の『おぎやはぎのブステレビ』(AbemaTV)に出演した際、「本当にモテなくて、連絡先を聞かれることもない」と述べ、その理由を「体が臭いんじゃないか」と述べた。ボケてるんだか、本気で思ってるんだか不明だが、これまたぬるーくて、自分を追い込まないところが、お嬢様チックである(本当に匂いが原因なら、デオドラント対策をすれば、すぐ解決するはずだ)。

 頼まれもしないのに、100%推論で言わせてもらえば、IMALUがモテないのは、仕事の実績がいまいちなことも関係していると思う。モテと仕事は正反対のベクトルと思われがちだが、同一線上にあると私は思っている。

 例えば、「週刊文春」(文藝春秋)にモデルとのホテル宿泊を撮られた雨上がり決死隊・宮迫博之だが、不倫相手とされた女性は20代のモデル、30代の美容系ライターだそうだ。失礼ながら、どちらも有名とは言い難い。「業界にいるが、めぼしい実績はなく、けれど若い」女性と50歳近い既婚オジサンの不倫というのは“よくあるパターン”で、覚せい剤取締法違反で逮捕されたASKAも、20代のモデルや、30代の一般人女性と交際していた。

 逆に言うと、人気女性誌のカバーガールクラスのモデルが、既婚オジサンと不倫をしているという話を私は聞いたことがない。これは決して偶然ではないと思う。既婚オジサンの立場で考えると、有名アスリートや実業家にモテまくっているであろう、人気モデルに声をかけても、断られる確率が高い。その点、売れていないモデルなら、自分のネームバリューになびきやすいし、仕事も少ないから自分のスケジュール優先に動いてくれる。つまり、女性側の仕事の出来で、アプローチしてくる男性のだいたいの属性は決まってしまうのだ。

 そもそも今のIMALUでは、お笑い芸人は父・さんまが怖くて手出しができないし、女優やモデルを見慣れた業界関係者が、IMALUで満足できるとは思えない。かといって、芸能一家で育ち、芸能界でしか仕事をしたことのないIMALUと一般人では、何かと感覚が違いすぎるだろう。そんな身の上もあり、モテないのではないかと推測できるが、今後仕事の実績を上げることは可能だ。幸い、IMALUには抜群の知名度があるので、それを利用して仕事で成果を上げ、自分の居場所を固めるのが、一番のモテ対策ではないだろうか。裏方として大竹しのぶを支えたり、新人女優を発掘するのもアリだ。

 一般人の世界でも、キャリアアップすると、付き合うオトコのレベルが上がるということはよくあるが、IMALUもそんな時期を迎えているのではないだろうか。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、最新刊は『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
ブログ「もさ子の女たるもの

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