「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』『ベイビー・ドライバー』

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2017年08月18日 21:03  リアルサウンド

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 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、編集スタッフ2人がそれぞれのイチオシ作品をプッシュします。


参考:『HiGH&LOW THE MOVIE 2』脚本家・平沼紀久が語る、“ユニバース化”する物語世界とその作り方


■『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』


 好きな食べ物はマグロと馬! でも、女王様には滅法弱い……そんなリアルサウンド映画部のM担当、ティッシュ松田がオススメするのは、明日19日(土)より公開される『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』。


 『HiGH&LOW』は、リアルとファンタジーがコラボした世界観で、映画、ドラマ、動画配信、コミック、SNS、アルバム、ライブなど、あらゆるメディアを巻き込んだ総合エンタテインメント・プロジェクト。今作は、「最強の兄弟」と謳われる雨宮兄弟にスポットを当てたスピンオフ映画『HiGH&LOW THE RED RAIN』に続く劇場映画第三弾で、これまでシリーズ作に出演してきた俳優陣が続投するほか、新キャストとして、EXILE TRIBE のメンバー小林直己、NAOTO、関口メンディーらが名を連ねている。さらに広大となった世界観の中で、熱い男たちの戦いと友情を、パワーアップしたアクションとともに描く。


 一足早く試写を鑑賞したところ、まず驚いたのはそのアクションのスケール感。RUDE BOYSのパルクールから幕を開ける本作は、その後もこれまでの日本映画の常識を打ち破るようなアクションシーンの数々で、我々観客を圧倒します。同シリーズの代名詞ともいえる、斬新なカメラワークと大人数による抗争シーンはさらに迫力を増し、画面の端から端までエネルギーがみなぎっています。


 加えて本作では、新キャラの登場により、かつてないスペクタクルも展開されます。そう、カー・アクションです。あの雨宮兄弟(TAKAHIRO/登坂広臣)と元ムゲンメンバーの琥珀(AKIRA)と九十九(青柳翔)が共闘し、九龍グループは黒崎会の若頭にして新キャラの九鬼源治(小林直己)とデッドヒートを繰り広げるのですが、その戦いのスケールは人間の限界を軽やかに越えていきます。特に九鬼の強さは異常で、コンクリ壁を生パンチで突き破るわ、鼻っ柱を何度も殴っても効かないわ、どこまでも執念深く追いかけてくるわ、まさにT-1000型なみの恐ろしさ&しつこさです。対する琥珀たちは、どんなチームワークで危機を脱出するのか。『ワイルド・スピード』シリーズもびっくりの超展開に注目です。


 あと、琥珀の髪型がトレードマークの「角刈り」ではなくなっています。前々作でいろいろあったから、心変わりがあったのでしょうか? なにしろ『HiGH&LOW』シリーズは、“全員主役”と謳っているだけあって、すべてのキャラクターの背景まで決められていると言います。それは、見れば見るほど新たな発見があるということ。琥珀の髪型の変化にも、深い意味が込められている可能性は高そうです。


 なお、リアルサウンド映画部では、先日公開した脚本家・平沼紀久さんのインタビュー【『HiGH&LOW THE MOVIE 2』脚本家・平沼紀久が語る、“ユニバース化”する物語世界とその作り方】に続き、今後も本作の総力特集を予定しております。俳優陣へのインタビューだけではなく、裏方のスタッフの貴重な肉声や、映画評論家による分析記事など、盛りだくさんでお届けしますので、乞うご期待!


■『ベイビー・ドライバー』


 2017年劇場鑑賞本数390本(2017年8月18日現在)、週末は基本的に映画館で暮らしている、リアルサウンド映画部のロン毛担当・宮川がオススメするのは、『ベイビー・ドライバー』。


 イヤホンやヘッドホンの向こうから聴こえてくる音楽にあわせてその曲を口ずさんだり、体を動かしたり……。誰しも少なからず一度はそんな経験があるだろう。『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』などのコメディ作で多くの映画ファンを魅了してきたイギリス人監督、エドガー・ライトの最新作『ベイビー・ドライバー』は、そんな冒頭約6分の強盗&逃走シーンで、まず心を鷲掴みにされる。


 音楽(音)と映像のシンクロはもちろん、そのセンス抜群なカット割りや、アンセル・エルゴート、リリー・ジェームズら魅力的なキャスト陣による一癖も二癖もあるキャラクター設定も面白い。


 さらに、オープニングで印象的に楽曲が使われているジョン・スペンサーをはじめ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリー、スカイ・フェレイラ、ビッグ・ボーイ、キラー・マイク、ポール・ウィリアムズ(!)といったミュージシャンが出演しているのにも注目だ。


 リアルサウンド映画部では、Twitterでの投稿が話題になったフジロックの話や、上記ミュージシャンたちの出演に至るエピソードなどを語ってもらった、エドガー・ライト監督のインタビューを近日掲載予定!(リアルサウンド編集部)


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