コウノドリ、刑事ゆがみ、監獄のお姫さま、新宿セブン、Re:Mind…2017年秋ドラマ注目主題歌は?

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2017年10月15日 10:03  リアルサウンド

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 2017年7月期は星野源による主題歌「Family Song」も話題となった『過保護のカホコ』(日本テレビ系)や、DISH//による主題歌「僕たちがやりました」のほか、オープニング曲・Mrs. GREEN APPLE「WanteD! WanteD!」や挿入歌のエド・シーラン「Shape of You」なども注目された『僕たちがやりました』(フジテレビ系)といったドラマがSNSを中心に盛り上がりを見せ、高い“視聴熱”(SNSなどを集計し、今熱い番組・人物・コトバからテレビの流行に迫る新指標)を獲得。こうした事例からも分かる通り、主題歌などの音楽もドラマを盛り上げるのに欠かせない要素となっている。そこで10月期のドラマ主題歌や劇伴を傾向別に分類し、注目ポイントを考察したい。


(関連:KAT-TUN 上田竜也が重ねてきた変化と挑戦 初主演ドラマ『新宿セブン』での暴れっぷりに期待


■勢いづく女性ソロシンガー


 今期の主題歌で目立つのは、女性ソロシンガーの起用だ。4月期の『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(フジテレビ系)で印象的なハイトーンボイスで作品を盛り上げ、新人ながら一躍その名を馳せたBeverlyは「Unchain My Heart」で『パパ活』(フジテレビ系)主題歌を担当。バイオリンの音色も相まって、より切なさを増したBeverlyの歌声はスキャンダラスな雰囲気のドラマとマッチしている。


 また、若手としてはUruにも注目したいところ。綾野剛主演ドラマ『フランケンシュタインの恋』(日本テレビ系)では挿入歌を担当したUruは、同じく綾野が主演する『コウノドリ』(TBS系)第二期の主題歌に新曲「奇蹟」が抜擢された。透明感があり繊細な彼女の歌声は、産婦人科を舞台に生命や愛情を時に厳しく、時に優しく描く同作に寄り添いながら、しっかりと支えていきそうだ。


 他にも人気シリーズ『ドクターX 〜外科医・大門未知子〜』(テレビ朝日系)の主題歌にはこれまで同様Superflyを起用、『この声をきみに』(NHK総合)ではJUJU、『セトウツミ』(テレビ東京系)ではmiwaが主題歌を担当するなど、安定感ある中堅女性シンガーも多い。女性らしい柔らかさの中にも芯の強さを感じさせるそれぞれの歌声は、キャラクターに寄り添い、作品を盛り上げていくだろう。


■お茶の間にも広まるか? 人気ロックバンドたち


 また今期はフェスやライブを中心に活動するロックバンドも多く主題歌を担当しており、お茶の間にその名を広げるきっかけとなりそうだ。例えばこれまでもauやタウンワークなどのCMで楽曲を耳にする機会が多かったWANIMAは『刑事ゆがみ』(フジテレビ系)で初めての連ドラ主題歌に。作品の主人公である二人の刑事の葛藤する思いがストレートな歌詞と重なる「ヒューマン」は、語りかけるような冒頭から一気に楽曲の世界観に引き込み、今後も毎回ドラマの終盤を大きく盛り上げそうだ。


 主題歌以外では、KAT-TUN・上田竜也主演『新宿セブン』(テレビ東京系)エンディングテーマを東京スカパラダイスオーケストラ「白と黒のモントゥーノ feat.斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN)」が担当。また『ぼくは麻理のなか』(フジテレビ系)では川谷絵音が、『セトウツミ』ではオカモトショウ(OKAMOTO’S)が劇伴を手がけている。作品全体を個性豊かなサウンドで彩り、新たな才能を見せてくれそうだ。


■キャリアの節目となる作品に注目


 今期は、アーティストの節目となるような、重要な作品が主題歌となっているパターンも多い。2018年9月16日に引退することを発表した安室奈美恵は『監獄のお姫さま』(TBS系)の主題歌を「Showtime」で担当。“軽快なトラック&メロディーに思わずシンガロングしたくなるパーティーチューン!”とのことで、おばさん犯罪エンターテインメントという新ジャンルの同作を明るく盛り上げてくれることだろう。


 さらに上田が先述した初主演作の主題歌をソロ名義曲「未完成のアンサー」で、演技初挑戦となるけやき坂46は、主演ドラマ『Re:Mind』(テレビ東京系/Netflix)主題歌を「それでも歩いてる」で、それぞれ担っている。


 2017年4月期には『マッサージ探偵ジョー』(テレビ東京系)で主演を務めたKAT-TUN・中丸雄一が“マッサージ探偵ジョー”名義でシュールな主題歌「お疲れサンクス」を歌っていたのも記憶に新しいが、上田もクールな役柄と疾走感溢れる楽曲を通じてさらなる一歩を進めるはずだ。


 一方、中心メンバーだった長濱ねるが欅坂46専任メンバーとなり、グループとして重要なタイミングを迎えている“ひらがなけやき”。シンプルなギターサウンドにメンバーの歌声が響く「それでも歩いてる」は、“謎の密室からの脱出を試みる”という緊迫感あるストーリーの中でキャラクターを勇気づけると同時に、グループとして前に進もうというメンバーの決意も感じられる。


 このほかにも今期は、初の月9主題歌・AAA「LIFE」(『民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜』フジテレビ系)、復帰作となる東方神起「Reboot」(『明日の約束』フジテレビ系)、メンバーの櫻井翔主演作主題歌に嵐「Doors 〜勇気の軌跡〜」(『先に生まれただけの僕』日本テレビ系)など人気アーティストによるタイトルが揃う。ちょうど1年前の2016年10月期は『逃げるは恥だが役に立つ』主題歌「恋」が大ヒットとなったことを考えると、同楽曲に続くような主題歌が生まれる可能性も十分にありうる。作品を盛り上げると同時に、アーティスト自身のヒットに繋がるのはどの曲なのか、予想して楽しみたい。(村上夏菜)


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