真木よう子「育児放棄」報道! 女性週刊誌が煽る“母親バッシング”の異様さ

1

2017年10月17日 22:04  サイゾーウーマン

  • 限定公開( 1 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

サイゾーウーマン

「女性自身」10月31日号(光文社)

下世話、醜聞、スキャンダル──。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 素敵な視点の調査だ。「弁護士ドットコム」の全国紙と通信社計7社への過労死調査で共同通信、日本経済新聞、毎日新聞が「ある」と回答したという。朝日新聞と読売新聞は「なし」。さらに産経新聞は「回答できない」で時事通信は回答なし。電通やNHKの過労死が大きな社会問題となる中、メディアの労働実態の一端が明らかに。労働問題を報じる側の意識改革も必要だ。

第386回(10/12〜10/17発売号より)
1位「真木よう子 長女を元夫に連日預けて実業家新恋人と『火遊び愛』!」(「女性自身」10月31日号)
2位「中居正広 さよならSMAPの陰で6年交際恋人とも別れていた!」(「女性セブン」10月26日号)
3位「『アベ政治』とニッポンの行方」(「週刊女性」10月31日号)

 また出た。「女性自身」の母親バッシング。最近“お騒がせ”として取り上げられるようになった真木よう子だが、記事には真木が離婚した元夫に8歳の長女を預けて、新恋人と連日会っていることが報じられている。

 そのトーンは、もちろん“母親”真木への批判だ。

 いわく「真木さんが育児放棄状態らしい」「愛娘を元夫に託して、新恋人との“火遊び”に浸っている」──。

 独身の真木が独身男性と交際して、どうして“火遊び”なんて表現をするのかも不明だが、離婚後、子どもが父親と生活を送ることは、イコール母親の育児放棄なのか、母親失格なのか。毎度毎度、うんざりする話だが、「自身」は以前から同じような“母親バッシング”をリードしてきた。

 例えば、フランス在住の元夫に子どもを託して仕事復帰した雨宮塔子がそうだった。この際、「自身」は「雨宮塔子『2児押しつけ帰国』と『パリ同居現パートナー』──『キャスター決断』の陰に『後妻の忍従』!」とセンセーショナルに報じている。

 記事では「2人の子供を押しつけておいて、自分は帰国するなんてあまりに身勝手」というコメントが掲載され、それを受けてネットでも雨宮バッシングが巻き起こった。さらに2014年の中山美穂と辻仁成の離婚では、中山が子どもの親権を手放したとして、これまたバッシングが起こったが、その渦中「自身」は中山と新恋人の様子を報じ、長男への連絡が一切なく、“母親を放棄した”とのトーンで揶揄した。

 つまり、離婚した女性が子どもを1人で育てないことは、“母親としてあるまじき行為”だというのだ。しかも、こうした批判は、今回の真木のように、なぜか母親にだけになされるものだ。一方、子どもを母親側に任せきりにしている多くの父親には、そうした批判の矛先が向かない。しかも、日本では離婚すると子どもを当然のように母親に押しつけ、養育費さえ支払わない父親がかなりの数に上っているのにだ。こちらのほうがずっと異常だし、おかしいだろう。

 いや「自身」だけでない。多くのママ芸能人たちに対して、「子どもが泣いている」「ベビーシッターを雇っている」「実家に丸投げ」「頻繁に飲みに行っている」などという理由で、バッシングが巻き起こっているのは周知の通り。

 もちろん、その背景には「育児は母親がすべき」という社会の価値観があるが、しかし女性週刊誌がそれを後押しして、どうする。逆だろう! そろそろこうした“母親の育児放棄”ネタはやめたらどうか。本気でそう思う。

 かなり怪しいネタである。今年3月、中居正広とダンサーの熱愛を報じた「女性セブン」が、今度は2人の破局を報じている。6年間付き合い、同棲説まであった恋人と。その理由はビミョーだ。

 それは中居が事務所に残留したことで、“仕事の正念場”となったこと、さらに30代という女性の年齢的問題で“ゴールが見えないなら、ここで区切りを”というものらしい。

 なんだかとってつけたような“推論”。芸能人の破局情報って、かなり眉唾なものが多いが、しかし今回の記事には、かなり気になることが。それは中居の“新たなお相手”情報だ。

 記事では、中居に新たな恋人が登場したことが匂わされている。中居は夏休みにプライベートで東南アジア旅行を予定していたらしい。しかもダンサーとは“別の女性”と。だが、注目すべきは、この旅行が土壇場でキャンセルになったということだ。

 怪しい。こんなストーリーが浮かんできた。

 「セブン」もしくは別の媒体が、中居の“二股密会旅行”をキャッチした。それを中居側が察知、旅行をドタキャン。さらに、ダンサーとは別れたという情報を流すことで、“二股交際”報道を回避。だって松本潤みたいになったらやばいから。ジャニーズ事務所としても、残留中居を是が非でも守らねば! ってどう? 穿ち過ぎか???

 そんな中居くんを尻目に、好調なスタートを切った独立3人組。やはり気になるのは11月2日に予定される72時間生特番。「自身」は、その内容の一部をキャッチし、いくつかの企画を紹介しているのだが、気になるのがファンとの触れ合い企画。ファンの希望を募り、家庭訪問やスタジオ招待するというものらしい。大物芸能人の登場も取りざたされているが、こっちの方がスリリングで面白そう。ジャニーズでは決してありえなかった夢の企画。楽しみ。

 週末の参院選をにらみ、「週刊女性」では10ページの特集をぶち上げた。社会派「週女」、さすがです。中でも緊急インタビュー企画として、ウーマンラッシュアワーの村本大輔を取材していることもいい。『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)に出演して、田原総一郎相手に一歩も引かず正論を吐いた村本だが、今回も自らの体験をもとに、「国民は国を守る義務がある」と考える人に対して「おまえが戦争に行くのか?」などと語っている。必見!

    ニュース設定