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『逃げ恥』以降加熱する“バズるドラマ”、テレ朝新枠『オトナ高校』はスクショも意識?

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2017年11月18日 16:03  日刊SPA!

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日刊SPA!

写真画像提供・テレビ朝日
画像提供・テレビ朝日
 テレビドラマの評価指標で最も馴染まれているものは、言うまでもなく「視聴率」だ。ただし昨今では、明確な数字などの指標はまだ存在していないものの、「ネット・SNSでどれだけ話題になっている(バズっている)か?」ということも注目されるようになってきた。

 大きな契機は、やはり2016年10月〜12月に放送され社会現象を巻き起こしたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)だろう。同作では、エンディングの“恋ダンス”や劇中の描写、主人公たちのセリフなどが放送されるごとにネット上で大きな“バズ”を巻き起こし、それに伴って毎回の視聴率が上昇。
 最終回は20%を超える視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を獲得し、ネット上で話題になることが最も大きな指標である視聴率にも影響を与えることを証明した。

◆“配信”にもチカラ入れる深夜ドラマ『オトナ高校』

 この「逃げ恥」の事例以降、2017年から各局がドラマのネット上での話題化に向けよりチカラを入れていることは明白だ。

 いまや作品ごとに公式SNSアカウントをつくるのは当たり前となっており、撮影裏話や出演者たちのオフショット、主人公をはじめとした登場キャラクターの衣装など、ネット上で話題になりそうなことが日々各種SNSにアップされている。石原さとみ主演の日本テレビ系ドラマ『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』は、特に“衣装公開”がSNS上で人気だ。
 そんななか、「バズるドラマ」という視点で注目したいドラマが、10月より放送されているテレビ朝日系のドラマ『オトナ高校』(毎週土曜よる11時5分〜)。
 約16年間放送され、その終了自体が世間的に大きな関心事になった『SmaSTATION!!』の後枠につくられた同局の新しい深夜ドラマ枠「土曜ナイトドラマ」の第1弾作品として放送されているのが、この『オトナ高校』だ。

 「さまざまな既存のメディアと融合しながら、デジタル世代が幅広い方向で楽しめる斬新な企画を用意する連続ドラマ枠」と銘打って設置されたこの“土曜ナイトドラマ”とあって、『オトナ高校』はスマートフォンやパソコンで見られることも前提としているような形態で“放送”、そして“配信”されている。

 たとえば、作品の前日譚となるスピンオフ作品『オトナ高校 エピソード0』は、インターネットテレビ局「AbemaTV」とauの動画配信サービス「ビデオパス」のみで配信。地上波では放送していない。また、ドラマ『オトナ高校』の本編も放送後に上記2サービスほかで配信されている。

 同作は、「深刻な少子化問題に歯止めをかけるべく政府が“ある学校”をつくる。その学校は、異性との性経験がない30歳以上の男女が集まる高校『オトナ高校』で、そこで生徒たちは性や恋愛について学ぶ…」という、マンガ原作かと思うような非常に“攻めた”設定のオリジナルドラマだ。

 そのため過激なセリフもドラマ内で頻出しており、家族と一緒ではなく配信で観るという視聴者も少なくないようである。実際に、動画再生数やAbemaTVでの配信は記録的なペースで推移しているという。(※テレビ朝日公式リリースより)


 この傾向や作品について、同作のプロデューサーを務めるテレビ朝日・総合編成局ドラマ制作部の貴島彩理プロデューサーは、次のように語る。

「毎週“配信での視聴”を楽しんでいただいている声を多く頂戴するので、リアルタイムにテレビの前に座る…という従来の視聴法だけではない、“新しいドラマの楽しみ方”が生まれているのかな、と実感しています。多くの方に楽しんでもらえるツールが広がったことは、いち制作者として純粋にとても嬉しいです。

 ただ、スタート当初は『親と見られない!』『ありえないぶっとんだ設定』というご意見も多かったのですが、最近は『童貞処女たちがピュアすぎて可愛い』『新しい切り口の胸キュン』『オトナ高校を見ていると不思議と勇気がもらえる』など、登場人物に共感したり、応援してくださる温かいお声も増えてきました。

 30代以上の未婚女性の30%、男性の25%が未経験である、というのは厚労省が発表した事実。もちろん、作り手側として“SEXを推進したい気持ち”などは毛頭ないですが(笑)、そのような実はリアリティベースの世界のなかで、不器用なオトナたちが『人として成長するとは?』『誰かを愛するとは?』という当たり前の難題に一生懸命挑む姿を描いていけたらと思っています。

 ひとりで配信でご覧いただいても存分に楽しめて、逆に家族みんなで観ても“意外に深くてタメになる”ような、そういう作品であることを目指して制作に臨んでいます」

◆スマホ視聴者の“スクショ”も意識か? 進化したモノローグシーン

 また、この『オトナ高校』においては、ネットとの親和性が深く感じられるひとつの大きな特徴がある。それは、主演・三浦春馬が演じる“東大卒のエリート30歳童貞”荒川英人(あらかわ・えいと)のモノローグシーンの作られ方だ。

 作品のファンからは“ピンク英人”としてTwitter上などで話題となっているこのシーン。ピンクの背景のなか、白い照明で映し出されるセリフの文字起こしとともに、主人公・英人がさまざまな感情にもとづく心の声を吐露している。

 三浦春馬による七色の表情と振り切った演技も手伝い、これまでに見たことがないような斬新なモノローグシーンに仕上がっているのだが、その作られ方はまるで、若いスマホユーザーたちによる“スクショ”(スクリーンショット)を意識しているようだ。

 昨今SNS上では、テレビのワンシーンのキャプチャが“素材”のように広く拡散される事例が多く見られる。

 “画面上に出ている人物”と、その下に出ている“テロップや字幕で表示されている言葉”が絶妙にマッチしており、なおかつそのシーンを送る(投稿する)こと自体がSNS上でのコミュニケーションになる、というのが拡散される主な条件。

 当然、著作権などを鑑みるとグレーな行為といえるのだが、事実として、若い層のスマホユーザーたちはそういったテレビのキャプチャ画面をスタンプのように送ったり投稿したりすることでコミュニケーションを楽しみ、またテレビのコンテンツに新たな楽しみ方を見出している。

 つまり、「バズるドラマ」においては、セリフなどの“文字要素”をいかにネットユーザーたちに楽しんでもらえるか、ということも実は重要な要素になってくるのだ。

 『オトナ高校』の“ピンク英人”については、すでにTwitter上では「使い勝手がいい」「スタンプにして欲しい」といった声が散見され人気を博している。もちろん、テレビ局の制作サイドが“スクショ”を推奨するようなことはないのだが、このシーンが制作された背景や“ネットとの親和性”を考えたのかについても、前出の貴島プロデューサーに聞いてみた。

「『オトナ高校』の大きな特徴である、“心の声がダダ漏れ”のモノローグシーン。どう映像にしていくか、監督、そして主演の三浦春馬さんとも真剣に話し合いました。

 土曜ナイトドラマという新枠に挑戦するにあたり、やはりモノローグも今までにない試みをしていきたいという気持ちがあり、“英人の脳内”を映像化したら面白いんじゃないかという案が出たんです。三浦春馬さんがご自身で言う“脳内リトル英人”が暴れれば暴れるほど、普段すましてカッコつけている“エリート英人”とのギャップが面白くなるのではないか、という話になりました。

 ピンク色の脳内世界に文字テロップを入れたのは、“心の中のネット掲示板”のイメージですね。たとえば、物凄く嬉しいことがあったとき、表面上は礼儀正しくお礼を述べたり謙遜したりしていても、心の中のネット掲示板は『キターーーーーー!』と歓喜している文字が激しく流れるようなイメージがありまして。

 ネットとの親和性を考えた…というよりは、『現代人の心の中ってこうじゃないかな?』という妄想が強いですね。それがもしネット世代の視聴者の皆様に受け入れていただけたなら、とても嬉しいことだと思います」

 11月4日、日本シリーズの大幅な中継延長によって放送休止となった際には、Twitter上で“落胆の声”が大量に書き込まれたという『オトナ高校』。

 SNS世代・スマホ世代から絶大な支持を受けていることがうかがえるが、“心の中のネット掲示板”とある通り、その制作手法のなかには、やはりネットが浸透して以降のコミュニケーションが前提としてあったようだ。<取材・文/日刊SPA!取材班>

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このニュースに関するつぶやき

  • バズるドラマ…略してバズドラ。………どっかのスマホアプリみたいな名称つけられると中二病っぽく聞こえるわw 確実にスベってるだろ…。
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  • (´・ω・`)バズる←意味が解らない…
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